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SS研HPCフォーラム2020
富岳スペシャル
〜システムから応用〜 [開催済]

日時 2020年8月27日(木) フォーラム 13:00-17:30
開催方法 オンライン開催(ZOOM)
参加対象 SS研会員に限らず、どなたでも参加可能。
参加費 無料
参加申込み
[開催済]
その他 SS研では本フォーラム以外に以下のオープンフォーラムを開催します。
ご興味がございましたら是非ご参加ください。

開催趣旨

 6月22日、コロナウイルス対応の自粛生活が続く中、「富岳」が9年ぶりに世界一に返り咲いたというニュースが、TV、新聞、ネットを駆け巡りました。これほどスパコンが取り上げられたことは今までなかったのではないでしょうか?また、従来のTOP500だけでなく、HPL-AI、HPCG、Graph500と、4部門を制し、他を寄せ付けずダントツの一位になりました。来年の本格稼働が楽しみです。さて、今回はこの絶妙のタイミングでHPCフォーラム2020を「富岳スペシャル 〜システムから応用〜」と題しオンラインウェビナーとして企画しました。まず、富岳について、理化学研究所 松岡聡氏に大いに語っていただき、また、富岳を用いたコロナウイルスの飛沫飛散シミュレーションについて、理化学研究所 坪倉誠氏にご講演をいただきます。さらに、富岳の商用システムへの展開について富士通からご報告いただき、また、7月から一足早く稼働を開始した「不老」について名古屋大の片桐孝洋氏にご講演いただきます。期待が高まる富岳を軸に今後のHPCについて、皆様とともに議論していきたいと考えます。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

【公開可能な資料のみ順次本ページに掲載予定】
13:00-開始
[前半司会]南 一生(理化学研究所)
13:00-13:05
開催趣旨説明
田中 輝雄(工学院大学)
13:05-14:15
講演 50分
Q&A 20分
講演
「富岳:「アプリケーション・ファースト」の共同研究開発の重要性とSociety5.0に向けた発展」
松岡 聡 (理化学研究所) プロフィール

 富岳は理研と富士通の共同開発により2020年4月に試験的稼働が開始され、同6月にスパコンランキングでTop500を含む四冠を史上初めて達成した。だが、富岳はランキングを目標に設計された事は一度もなく、約10年にも及ぶ日本の広範なHPCコミュニティが参加した検討開始から設置完了に至るまで、常に「アプリケーション・ファースト」のコデザインが遂行されていた。つまり、今回のランキングの成果はその結果であり、今後のSociety5.0での中心的な役割が期待され、特に今回のCOVID19の対策アプリケーション群でその力を発揮しつつある。

富岳, Society5.0, アプリケーション・ファースト, COVID19, コデザイン
14:15-15:15
講演 40分
Q&A 20分
講演
「富岳を用いた室内環境におけるウイルス飛沫・エアロゾル感染の予測とその対策提案」
坪倉 誠(神戸大学/理化学研究所) プロフィール

 ウイルス感染の内、くしゃみ、せき、発話等で発生する飛沫による感染は、飛沫の飛散経路が感染者と非感染者の間の空気の流れや湿度、温度等に大きく依存する.また新型コロナウイルスについては,通常の飛沫感染に加えて飛沫が空気中で微小化したエアロゾルでの感染の可能性も示唆されている.微小飛沫であるエアロゾルはより長時間空気中を漂うことから、飛沫感染リスクの評価と感染予防対策の提言のためには、飛沫の飛散経路を正しく予測し、周囲流れの影響が感染にどのような影響を与えるのかを正しく推定する必要がある。本課題では、通勤列車内、オフィス、教室、病室といった室内環境において、新型コロナウイルスの特性を考慮した飛沫の飛散シミュレーションを行い、様々な条件下での感染リスク評価を行った上で、空調、換気、パーティション等を活用した感染リスク低減対策の提案を行う。ここでは,理研が開発し富岳に実装を進めている超大規模熱流体解析ソフトCUBEを主に用いて、既存の飛沫計算では難しかった,高精度かつ大規模な系でのシミュレーションを行う。

流体工学,CFD,数値流体力学,応用空気力学,自動車空力
掲載なし
15:15-15:25 休憩(10分)
[後半司会]深沢 圭一郎(京都大学)
15:25-16:25
講演 40分
Q&A 20分
講演
「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX1000/FX700」
清水 俊幸(富士通株式会社)

 当社はスーパーコンピュータ「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC」シリーズにおいて「PRIMEHPC FX1000」および「PRIMEHPC FX700」の2機種をグローバルに販売開始している。両製品とも理化学研究所様と共同開発を行ったスーパーコンピュータ「富岳」の技術を活用した製品であり、そのテクノロジを一般に広く販売を進めていくものである。本講演では、PRIMEHPC FX1000およびPRIMEHPC FX700でご提供するハードウェア、ソフトウェアスタック、アプリケーション開発環境を概観し、富士通のHPC分野への取り組みを紹介する。

「富岳」, A64FX, PRIMEHPC FX1000, PRIMEHPC FX700
16:25-17:25
講演 40分
Q&A 20分
講演
「数値計算とAIを融合するスーパーコンピュータ「不老」」
片桐 孝洋(名古屋大学) プロフィール

 スーパーコンピュータ「不老」は、共同利用・共同研究拠点である名古屋大学情報基盤センターに設置された、スーパーコンピュータ「富岳」型ノードを持つTypeTサブシステム(Fujitsu PRIMEHPC FX1000)、Tesla V100を884基有すTypeUサブシステム(Fujitsu PRIMERGY CX2570 M5)、48TBの大規模共有メモリを有すTypeVサブシステム(HPE Superdome Flex)、および、クラウドシステム(HPE ProLiant DL560)からなる複合システムです。また、実効容量30PBのホットストレージに加えて、最大10PBの光ディスクからなるコールドストレージを有しており、従来の大規模数値シミュレーションに加えて、AIなどのデータサイエンス処理との融合を目指して設計されました。本講演では、システム概要に加えて新分野の利用例について紹介します。

ARM A64FX,NVIDIA Tesla V100, HPE Superdome flex, コールドストレージ, スーパーコンピュータ「不老」, 数値計算・AI融合スパコン
17:25-17:30
閉会挨拶
南里 剛志 (九州大学)

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