日時 | 2019年10月24日(木) 13:30-17:50(予定) |
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場所 | ANAクラウンプラザホテル神戸 9階「ジャスミン」 |
参加対象 | SS研会員機関にご所属の方 |
参加費 | 無料 |
参加申込み |
開催済
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その他 | 本会合は、2019年度秋イベント(24日:システム技術分科会、教育環境分科会、科学技術計算分科会、BoF、25日:合同分科会)の一部です。 |
LMSが日本の大学に導入され始めて20年が経ち、多くの大学で教育の基盤システムとして活用されるようになっています。本分科会でも、LMSの利用を前提に、システムとコンテンツの両輪をもって大学教育の高度化を考えるという活動をしてきています。
今回の会合では、現在のLMSのシステムとしての可能性と課題を考えるため、NGDLE (Next Generation Digital Learning Environment), LTI (Learning Tools Interoperability), LRS (Learning Record Store) をキーワードに3件の講演を行います。さらに、それを受け、次世代の学生にとってLMSがどのように受け入れられ活用されうるのか議論を広げていきたいと考えています。
13:00- | 受付 |
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[司会]隅谷 孝洋(広島大学) | |
13:30-13:35 |
開催趣旨説明
隅谷 孝洋(広島大学)
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13:35-14:10 講演 35分 |
講演
個別最適化されたパーソナル学習を実現する次世代電子学習環境とIMS技術標準
山田 恒夫 (放送大学)プロフィール
Society 5.0、人生100年時代など、さまざまな未来が語られています。共通する要素として、多様性や多元性を前提に生涯にわたって主体的に学びを継続すること、ひとりひとりの個性や目標に応じた、公正で個別最適化されたパーソナル学習を実現することがあります。そのためには、人工知能(AI)とともに、複数の教育情報システムからデータを収集しビッグデータとして再利用する技術、散在するリポジトリから必要なリソースを選択し、最適な学習環境と学習過程を構成する技術が必要です。こうした次世代電子学習環境をエコシステムとして構築するには相互運用性が必要です。相互運用性を保証するIMS Global Learning Consortiumの技術標準について、その概要と導入事例を紹介します。
次世代電子学習環境, 相互運用性, パーソナル学習, 国際標準化, IMS
プレゼン資料(最終版:10/17版と同じ)[3.0MB]
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14:10-14:45 講演 35分 |
講演
LTI1.3およびLTI Advantageの概要と課題 -日本における適用可能性-
常盤 祐司 (法政大学)プロフィール
LMSが標準装備していない機能を補完するシステムやサービス、あるいは大学独自で開発した教育支援ツールをLMSと連携する際に、IMS GLCが策定する技術標準であるLTIが多く利用されている。IMS GLCでは2018年にLTI v1.3 および LTI Advantageを発表し、セキュリティの強化と機能の整理を行った。本講演では最新のLTIの概要を説明するとともに、この標準を用いてLMSのCanvasとGitHubで公開されているPHPデモプログラムを連携した事例を紹介する。
LMS, LTI, IMS, NGDLE, Canvas
プレゼン資料(最終版:10/15版と同じ)[3.9MB]
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14:45-15:20 講演 35分 |
講演
Learning Analyticsの研究と実用化 -学習履歴の収集・分析・活用-
田村 恭久 (上智大学)プロフィール
LMSは教材やクイズを蓄積・配信するだけでなく、学習者の履歴を自動的に蓄積する機能があります。これを分析し、学習者や教員向けに活用する学習履歴分析 (Learning Analytics: LA) の研究が盛んで、その成果は現場でも活用されはじめています。LAを用いて適応型学習や退学予兆予測が実現できます。また、学習者の振る舞いや生理情報を利用するマルチモーダルLAの研究も盛んになっています。講演ではこれらの動向をご紹介します。
LMS, 学習履歴分析, 適応型学習, 退学予兆予測, マルチモーダル
プレゼン資料(最終版:10/9版と同じ)[1.6MB]
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15:20-16:20 | 休憩・展示見学(60分) |
16:20-16:45 25分 |
指定討論
指定討論
村上 正行 (大阪大学)プロフィール
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16:45-17:45 60分 |
パネルディスカッション
つながる拡がるLMS -次世代教育・学習支援環境のススメ-
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17:45-17:50 |
閉会挨拶
喜多 一 (京都大学)
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