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科学技術計算分科会 2018年度会合 [開催済]
挑戦!! コンピュータ×ヒト

分科会レポート  
日時 2018年10月25日(木) 分科会 13:30-17:45
場所 ANAクラウンプラザホテル神戸map
参加対象 SS研会員機関にご所属の方
参加費 無料
参加申込み
開催済
その他 本会合は、2018年度秋イベント(25日:科学技術計算分科会、BoF、26日:合同分科会、27日:教育環境分科会)の一部です。

開催趣旨

 ここしばらく停滞ぎみだったTOP500 も大きく動きを見せ、また、アプリケーションの面からも、膨大な計算能力、ビックデータと融合した第3次AI ブームにより、HPC 分野にも大きな波が押し寄せています。AI が浸透してく中で、ヒューマンインタラクション、分子レベルの分析からの“ヒト”への貢献、“ヒト”の感性や行動の理解など、これからのHPC では、“ヒト”というキーワードが重要になります。このような状況から、今回の分科会会合は、「挑戦!! コンピュータ×ヒト」と題し、企画しました。
 このテーマに即し、まず、アプリケーション面からは、コンピュータビジョン・機械学習・最適化などの技術とその大規模情報処理やヒューマンコンピュータインタラクションへの応用について、および、量子化学計算手法の生命科学への応用についてご講演をいただきます。 さらに、システム面からは、今年6月にTOP500 で5位にランクインした大規模AIクラウド計算システム「ABCI」について、および、ポスト京の開発状況、事前性能評価結果について、ご紹介いただきます。これらについて、参加者の方々とともに、議論していきたいと考えます。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

当日は講演者プロフィールとアブストラクトなどを記載した講演紹介資料のみを配付します(予稿集は配付しません)。詳細資料が必要な方は、本ページからダウンロードして下さい。
13:00-受付
Session1 [司会]庄司 文由(理化学研究所)
13:30-13:35
開催趣旨説明
田中 輝雄 (工学院大)
13:35-14:35
講演 50分
Q&A 10分
講演
コンピュータビジョンにおける大規模データ処理
松下 康之 (大阪大学)プロフィール

コンピュータビジョンは人間の視覚に相当する機能をコンピュータ上に実現しようとする試みである。近年の深層学習に代表される機械学習技術とHPCの進化により、コンピュータビジョンにおける物体認識・検出性能は飛躍的に向上した。また、大規模データを対象とするスパース回帰や低ランク近似問題においても、これまでには困難であった問題が解けるようになりつつある。本講演ではこれらの機械学習技術について解説し、コンピュータビジョンにおける計算技術の方向性について議論する。

コンピュータビジョン、機械学習、スパース回帰、低ランク近似、乱択アルゴリズム
14:35-15:35
講演 50分
Q&A 10分
講演
HPCIを活用したFMO創薬技術の開発
福澤 薫 (星薬科大学)プロフィール

日本発の理論計算手法であるフラグメント分子軌道(FMO)法を用いて、タンパク質の電子状態および薬剤候補化合物との相互作用にもとづく構造ベース創薬技術を開発している。産学官連携のFMO創薬コンソーシアムが主体となって2015年度からHPCI産業利用課題を推進しており、これまでに「京」を用いて数千複合体構造のFMO計算を実施し、活性の予測、特異的相互作用の評価、構造解析支援等を行っている。さらにFMO計算結果のデータベース化を行っている。

フラグメント分子軌道(FMO)法, インシリコ創薬, 「京」産業利用課題, FMOデータベース, FMO創薬コンソーシム
15:35-15:50 休憩(15分)
Session2 [司会]南里 豪志 (九州大学情報基盤研究センター)
15:50-16:50
講演 50分
Q&A 10分
講演
ABCI:AIの研究開発を促進するオープンAIインフラストラクチャ
高野 了成 (産業技術総合研究所) プロフィール

AI橋渡しクラウド(ABCI)は、産総研が東京大学柏IIキャンパスに整備した、わが国の人工知能技術開発を加速するオープンで世界トップクラスの高速計算基盤である。理論ピーク性能は0.55 EFLOPS (FP16)、37 PFLOPS (FP64)を誇り、HPL実効性能は19.88 PFLOPSを達成した(2018年6月現在TOP500において世界5位および国内1位)。本講演では、ABCIの目標、ハードウェアおよびソフトウェアの構成、データセンタの構築、運用サービスについて紹介する。

AI橋渡しクラウド(ABCI), データセンタ, 省電力, 人工知能, 高性能コンピューティング
16:50-17:40
講演 40分
Q&A 10分
講演
ポスト京に向けたコンパイラの開発戦略
千葉 修一(富士通(株)) プロフィール

スーパーコンピュータ「京」の後継機となるポスト京を開発が進められている。ポスト京では、CPUにArmアーキテクチャが採用されるなど様々な変更点が加えられている。これらのシステムの変化を吸収しアプリケーションをスムーズに移行するためには、コンパイラの最適化技術が必要不可欠となる。本発表では、スーパーコンピュータシステムにおけるコンパイラの役割と技術に触れ、ポスト京に向けたコンパイラの開発戦略について紹介する。

スーパーコンピュータ, HPC, コンパイラ, 最適化, ポスト京
17:40-17:45
閉会挨拶
深沢 圭一郎 (京都大学学術情報メディアセンター)

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