第38回通常総会 開会挨拶
会長 村上 和彰(九州先端科学技術研究所)
こんにちは。本日はお忙しい中、SS研第38回通常総会にご出席いただき、有り難うございます。
第38回ということで、SS研は38歳(1978年に誕生)を迎えております。この38年間に様々なことが起こっています。例えば半導体の世界では、ムーアの法則で3年で4倍の集積度になり、通常の物理の世界では、このようなスピードで進化することは稀で、自動車の速度が3年後に4倍になることはありません。この集積度の向上は、SS研の1つの大きなテーマであるHPCの世界を大きく変えてきており、スーパーコンピュータも著しい性能向上を実現しています。今後は、このHPCと人工知能(AI)が融合することが、大きなテクノロジードライバーになると考えています。
そのような背景もあり、特別講演では人工知能学会の会長の公立はこだて未来大学の松原先生に「人工知能は世の中をどう変えるか」 をご講演いただきます。また、物理の世界では、3年で4倍のスピードにはなりませんが、やはりスピードへの飽くなき挑戦は必要です。もう1つの特別講演は、宇宙航空研究開発機構の吉田様から「超音速旅客機の夢、再び！」という内容でご講演いただきます。
人工知能や様々な技術で先程引き合いに出しました自動車の自動運転技術は、2018年〜2020年にはサービスが開始されようとしております。とは言え、SS研のように人が関わっている組織(人間のコミュニティ)は、自動運転ができません。年に1回ではございますが、会員の皆様方にお集まりいただき、今後のSS研の運転(運営)をどのようにしていくかについて議論し、2016年度の方向性を決めていただきたいと考えております。
2つの特別講演の間に1時間程事務的な通常総会がございます。懇親パーティまで長丁場ではございますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。本日はよろしくお願い致します。（拍手）
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