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アンケート結果
科学技術計算分科会 2014年度会合 [開催済]
次世代HPCを支える技術

分科会レポート   講演資料の一括ダウンロード[49.4MB](オープン資料のみ)
日時 2014年10月29日(水) 分科会 13:30-17:55/懇談会 18:30-20:30
場所 ホテルオークラ神戸map
※宿泊の手配は各自でお願いします。事務局での代行手配は行いません(講演者/企画委員を除く)。
参加対象 SS研、IS研、CS研 会員機関にご所属の方
定員 120名(予定)
参加費 分科会:無料 / 懇談会:\500(当日お支払い)
参加申込み
開催済
その他 本会合は、2014年度秋イベント(10月29日:教育環境分科会+科学技術計算分科会、10月30日-31日:合同分科会)の一部です。

開催趣旨

 文部科学省による「京」の次のエクサスケールを目指すシステム開発計画が開始されることになり、時代はいよいよペタからエクサへと動き出しました。しかし、エクサまでの道のりはまだ遠く、様々な課題が待ち構えています。また、エクサの実現までの間、ポストペタ時代をどのように乗り越えるかという問題も重要です。
 このような背景を踏まえ、今年の科学技術計算分科会会合では「次世代HPCを支える技術」と題し、複雑な処理を必要とする「京」のアプリケーションとして、Graph500問題と地震シミュレーションに関する講演、また専用ハードウェアによる次世代のシミュレーション技術としてMDGRAPE-4の開発に関する講演を準備しました。また、いよいよ姿が見えてきたPRIMEHPC FX10の後継機種に関する講演もあります。さらに、夜の懇談会では、演算加速装置の大本命であるGPUと急速に普及しつつあるメニーコアプロセッサ(MIC)という、全く異なる2つのアクセラレータを様々な観点で比較し、プログラミング・性能・HPCにおける役割等についての自由討論を企画しています。
 本会合が、エクサスケールまでの過渡的技術やこれからのHPCシステムの在り方に関して幅広く議論する場となれば幸いです。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

13:00-受付
Session1 [司会]深沢 圭一郎 (京都大学)
13:30-13:35
開催趣旨説明
小柳 義夫 (神戸大学)
13:35-14:35
講演 50分
Q&A 10分
講演
スーパーコンピュータを用いた大規模グラフ解析とGraph500ベンチマーク
藤澤 克樹 (九州大学) プロフィール

藤澤らのJST CREST研究チームは、大規模なグラフの高速な探索処理を行うソフトウェアの開発を2011年から進めてきた。冗長なグラフ探索を削減するアルゴリズムの利用、高速なネットワークで接続された超並列計算機上での通信性能の最適化、マルチコアプロセッサ上でのメモリへのアクセス最適化などの先進的技術を高度に組み合わせることにより、大規模グラフ探索能力を計測するGraph500、及び省電力性を計測するGreen Graph500ベンチマークにおいて世界第1位(京コンピュータなど)の高成績を達成した。

高性能計算(HPC), グラフ解析, 数理最適化問題, Graph500ベンチマーク, オープンソース
14:35-15:35
講演 50分
Q&A 10分
講演
分子動力学計算専用計算機MDGRAPE-4の開発
泰地 真弘人 (理化学研究所) プロフィール

我々は現在分子動力学計算専用計算機「MDGRAPE-4」の開発を進めている。MDGRAPE-4はタンパク質の分子シミュレーションの加速のため、特に強スケーリング性能の向上を目指している。そのため、これまでのGRAPEシリーズのように「汎用計算機の加速装置」と位置づけではなく、米国D.E.Shaw ResearchのANTONと同様に、汎用コア・専用パイプライン・メモリ・ネットワーク等を集積したシステムオンチップを開発し、その並列化による高性能の実現を図っている。講演では開発の現況を述べる。

専用計算機, 分子動力学計算, システムオンチップ, 強スケーリング, GRAPE
15:35-15:50 休憩(15分)
Session2 [司会]高木 亮治 (宇宙航空研究開発機構)
15:50-16:50
講演 50分
Q&A 10分
講演
京コンピュータを使った地盤震動シミュレーションの現状
藤田 航平 (理化学研究所) プロフィール

広域かつ経過時間が長く、複雑形状を持つ地震災害問題のシミュレーションには高性能計算が不可欠となる。地震災害問題の中でも特に計算量が大きい地表面に近い柔らかい地盤の震動問題を正確に計算するため、非構造メッシュを使った非線形有限要素法による地盤振動シミュレーション手法を開発した。本報告では地盤震動シミュレーションの疎行列ソルバーで使われているアルゴリズムと、京コンピュータ上での性能を示し、東京を対象とした地盤震動シミュレーションの適用例を示す。

地盤震動シミュレーション, 大規模計算, 有限要素法, 非構造メッシュ
16:50-17:50
講演 50分
Q&A 10分
講演
PRIMEHPC FX10後継機における性能と評価
千葉 修一 (富士通株式会社) プロフィール

PRIMEHPC FX10後継機における性能、およびチューニングを紹介する。HPC_ACE2の開発により、アプリケーションの並列性は大きく向上している。各種アプリケーションカーネルの逐次性能データを参考に、アプリケーションの高速化に向けたチューニング手法を解説する。

PRIMEHPC FX10, 京, ハイパフォーマンスコンピューティング, 性能評価, チューニング
17:50-17:55
閉会挨拶
庄司 文由 (理化学研究所)
17:55-18:30 休憩(35分)
18:30-20:30
懇談会
GPU vs MIC あなたの選択はどっち?
モデレータ:
  朴 泰祐(筑波大学)
パネリスト:
  石川 健一(広島大学)
  似鳥 啓吾(理化学研究所)
  堀 敦史(理化学研究所)
  中田 真秀(理化学研究所)

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