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システム技術分科会 2013年度第2回会合 印刷用ご案内
アンケート結果
ビッグデータのためのキャンパス基盤
-「俺の部屋まで10Gを引け」と言われたら- [開催済]

講演資料の一括ダウンロード[zip形式] [9MB]
日時 2014年1月27日(月) 分科会 13:30-17:40 / 懇親会 17:55-19:00
場所 汐留シティセンター 24階 富士通株式会社 大会議室map
参加対象 SS研、IS研、CS研 会員機関にご所属の方
参加費 分科会:無料 / 懇親会:\500 (当日お支払い)
参加申込み
終了しました

開催趣旨

現在、数テラバイトの巨大なデータが、アクティブに研究を行なっているエンドユーザによって実際に扱われるようになった。一方で、大学や研究機関間の基幹基盤の整備は着々と行なわれており、研究ネットワーク基盤であれば国内・海外で数ギガビット毎秒の通信は可能になっている。また、例えば、CERNの大型ハドロン衝突型加速器を利用した国際プロジェクト等も加速している。このような状況の中では、キャンパスあるいは組織内のエンドユーザがある日、「○○大学とテラバイト級のデータを毎日転送したいので、○○大学と私の研究室まで 10Gのネットワークでつないでもらえないだろうか」という依頼が平然と来ても不思議ではない。しかし、もし、そのような依頼が来たら、貴方の計算機・ネットワークセンターはどのように対応するであろうか。
本分科会では、国内・海外の最新の研究ネットワーク基盤の紹介、キャンパスや組織の中で巨大データを高速ネットワークで扱っている研究者にビッグデータのためにあるべきキャンパス基盤について語って頂く。
本分科会でも講演中の講演者と聴講者が対話できる形式を予定している。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

13:00-受付
13:30-13:40
開催あいさつ
13:40-13:50 Web版クリッカー(*1)の使用方法説明

[注釈] *1 : 講演時に、長崎大学様で開発されたWeb版クリッカーを利用します。皆様がお持ちのスマートデバイスがクリッカーのリモコンになります。講演者から出題される質問に会場の参加者がWeb版クリッカーを利用して回答すると、その集計結果をリアルタイムに表示します。

13:50-14:40
講演 40分
Q&A 10分
講演1
ストレージ、ネットワークを含めた今後のクラウドの方向性
湯原 雅信 ((株)富士通研究所) プロフィール

サーバ仮想化とストレージ仮想化を土台に発展してきたクラウドコンピューティング技術が、世の中に定着してきた。しかし、クラウドの世界は現在もなお変化を続けている。本講演では、富士通研究所内でサービス中のプール化アーキテクチャに基づくクラウドについて述べるとともに、オープンソースや標準化、ネットワーク仮想化 (SDN) などの動向を概観し、我々が考える将来のクラウド像を紹介する。

クラウド、仮想化、SDN、VM
14:40-15:30
講演 40分
Q&A 10分
講演2
大量に作成されるエピゲノムデータと宇宙プラズマデータへの対応
深沢 圭一郎 (九州大学) プロフィール

ビックデータとして注目されているデータの一つにエピゲノムがある。細胞がもつゲノム修飾の総体をエピゲノムと呼ぶが、次世代シークエンサーによりこの情報を効率的に取り出すことが可能になり、現在爆発的にそのデータ量が増えている。九州大学情報基盤研究開発センター (九大センター) では学内のエピゲノム研究者によるデータ解析、保存、公開をサポートしており、本講演では、そのフレームワークを紹介する。また、計算機の発達により、数値シミュレーションデータが巨大になっており、その保存、解析が難しくなっている。講演者の研究対象である宇宙プラズマは、一般の流体計算に加えて、電磁場を解くためにデータサイズが特に巨大になる。本講演ではこの巨大な宇宙プラズマデータの解析、保存に対して九大センターが行っている取り組みを紹介する。

エピゲノム、宇宙プラズマ、大規模ストレージ、Gfarm、ポスト処理
15:30-15:50 休憩(20分)
15:50-16:40
講演 40分
Q&A 10分
講演3
広帯域データ伝送システムULTRAの研究開発
大江 将史 (国立天文台) プロフィール

シミュレーション天文、VLBI、すばるHSC、クラウド基盤など、国立天文台での種々プロジェクトにおいて、10ギガビット毎秒を超える広帯域データ伝送が必要となっている。このような背景に対して、テラビット級の処理能力を有する汎用LSIの登場により10ギガビット毎秒を超える高帯域ネットワーク基盤を安価に構築することが可能となったことや、メモリーやバス高速化によりIAサーバにおけるコストあたりの処理能力が飛躍的に向上するなど、データ伝送処理を安価に実現できる環境が整うようになった。そこで、本台では、このようなデータ処理環境を最大限に生かし、低コストかつ高性能な広帯域データ伝送の実現を目指したULTRAシステムの研究開発をしている。ULTRAは、汎用ネットワーク機器とIA (インテルアーキテクチャ) を基盤とした超高速IPルータやストレージキャッシュシステムであり、2013年には第3世代「連雀」を開発し、ピーク時に200ギガ級の処理能力を発揮する。本発表では、これらの開発背景・アーキテクチャ・活用例を紹介し、世界におけるネットワーク機器開発の潮流やIAの進化を背景に、科学的成果を生み出すために必要なキャンパス基盤ネットワークの要素について発表する。

高速通信、高速ストレージ、IA、100ギガ/40ギガイーサーネット
16:40-17:30
講演 40分
Q&A 10分
講演4
ビッグデータ時代を見据えた学術情報ネットワークの方向性
漆谷 重雄 (国立情報学研究所) プロフィール

学術情報ネットワーク (SINET) は全国700以上の大学や研究機関等のためのネットワークである。学術特有の利用形態 (実験施設の共同利用、共同研究環境形成、国際連携、学術情報発信・ビッグデータの収集等) のために多様で高度なサービスを提供している。本講演では、現在のSINET4の利用例を紹介するとともに、平成28年度から運用開始予定の次期SINETについて概説する。

SINET、研究教育ネットワーク、超高速通信、仮想化、クラウド
17:30-17:40
閉会あいさつ
17:40-17:55 休憩・会場準備
17:55-19:00
懇親会
お飲物とおつまみの簡易パーティです。お気軽にご参加下さい。(会費 \500)

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