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教育環境分科会 2013年度第1回会合 印刷用
学生主体の学びとその支援
- eポートフォリオとLearning Analytics - [開催済]     アンケート結果

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日時 2013年9月11日(水) 分科会 13:30-17:50 / 懇親会 18:00-19:00
場所 汐留シティセンター 24階 富士通株式会社 大会議室map
参加対象 SS研、IS研、CS研 会員機関にご所属の方
参加費 分科会:無料 / 懇親会:\500 (当日お支払い)
参加申込み
終了しました

その他 服装はスーパークールビス推奨 (室温28℃設定)

活動計画

 現代社会は複雑・高度化するだけでなく、その変化も著しく、将来の予測が困難ともなっている。中央教育審議会では、このように変化の激しい時代に生き残るため、「生涯学び続け、どんな環境においても“答えのない問題”に最善解を導くことができる能力」を育成することが大学教育の大きな目標であるとしている。既に先進的な大学では、学生が自分で学修目標と目標達成スケジュールを設定し、自分の責任で実施していくというような学生の主体性を引き出す教育を試行している。ここでは教員は教育内容の提供者であるだけでなく学習のファシリテータとして機能することが求められている。このような教員の支援を受けつつ学生が主体的に学んで行く上で、eポートフォリオが必須ツールとして位置付けられている。また、自律的に学ぶ環境としてのMassive Online Open Cources (MOOCS) は、e-Learning システムなどで取得される大量の学習データを分析する Learning Analytics も注目されている。
 このような背景の中、教育環境分科会では、年間のテーマを「学生主体の学びとその支援」とし、eポートフォリオやLearning Analytics、MOOCsに代表されるOpen Educationに焦点を当てての講演を実施する。分科会では教職員やSE, 営業職に加え学習の主体者である学生の参加も積極的に呼びかけるとともに、相互の交流と議論の深化のために、様々な立場の参加者で学生主体の学びについてのワールド・カフェを実施する。

プログラム(敬称略)※予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。

13:00-受付
13:30-13:35
開催あいさつ
13:35-14:25
講演 45分
Q&A 5分
講演1
eポートフォリオとは? その全体像について
中野 裕司 (熊本大学総合情報基盤センター) プロフィール

 eポートフォリオが世界的にこれだけ注目を集めているにはやはり訳があると思う。その全体像について説明できる自信はないが、これまの乏しい経験から、自分なり考えてみたい。
 eポートフォリオの利点を聞くと、学習成果の長期間蓄積、振り返りによる学習の深化、ショーケースによる就職支援、自律学習力の養成、卒業生の在学時情報による進路指導、卒業試験、学生や教育の質保証、認証評価の資料等、一つのシステムとは思えないほどの回答が得られる。また、欠点を聞くと、学生が入力しない、目的や活用法が不明、LMS、SNS、履歴書、学務システム等とどこが違うのか等、これも雑多である。eポートフォリオは、利用目的、対象者、空間的時間的利用範囲等により、そのイメージがかなり異り、どこを切り出しているかで、このような多種多様な反応になるのだと思う。また、システム的に見ると、個々の学習者の様々な学習成果が長期間蓄積されるビッグデータとも言え、LA(Learning Analytics)や、IR(Institutional Research) 、EM(EnrollmentManagement)に通じる。また、Tin CanやIMS LTI等連携の仕組みも出てきた。これらを踏まえた、今後の方向性に関しても議論したい。

eポートフォリオ、リフレクション、ショーケース、ビッグデータ
14:25-15:15
講演 45分
Q&A 5分
講演2
意志ある学びを成功させるプロジェクト学習とポートフォリオ 秘訣は対話コーチング
鈴木 敏恵 (シンクタンク未来教育ビジョン) プロフィール

 意志ある学びを叶える、新しいプロジェクト学習。それは他者に役立つ価値ある知を生み出すもの。一人ひとりがビジョンとゴールを胸にチームで向かいます。現実と対座し、何のために何をやり遂げたいのか、目的と目標を明確にするところからスタート、ゴールへのプロセスで獲得した情報、考えだしたこと、行動したことをポートフォリオへ一元化し、自らの知的活動を俯瞰しセルフコーチングしつつ成長していきます。いつか誰しも目標や夢をもちます、夢は一人では叶いません、プロジェクト学習は自らと対話しつつ同じビジョンを描く人々と向かうもの…夢の叶え方を身につける学びです。

俯瞰、評価とは価値を見出すこと、成長と成果の可視化、他者に役立つ知のアウトカム、この世は知の果樹園
15:15-15:30 休憩(15分)
15:30-15:55
講演 20分
Q&A 5分
講演3
タイ王国におけるeポートフォリオ活用の実証実験について
Dr. Tanit Tongthong (Chulalongkorn University) プロフィール

 チュラロンコン大学と富士通は現在、学生ポートフォリオシステムの活用実証実験を行っている。本システムの利用により、学生と教職員との双方向コミュニケーションとして、状況に合わせたきめ細かな情報提供やアドバイスを実現する。
 本報告では、このeポートフォリオ活用による学生サービスの質の向上とキャリア形成支援の強化について、紹介する。

15:55-16:20
講演 20分
Q&A 5分
講演4
Learning Analytics & Knowledge 2013報告
井上 仁 (九州大学) プロフィール
                

 LMS等のシステムを導入し活用することによって、これまで把握できなかった学習者の行動の一部が利用履歴として蓄積されるようになってきたが、そのデータの具体的な利用については研究が始まったものの、具体的な活用例はまだ少ない。最近ではMOOCsに代表される大規模なオンライン学習において、リアルタイムで蓄積される巨大な学習履歴にも関心が寄せられている。
 本講演では、2012年4月にベルギーのルーベンで開催されたLearning Analytics and Knoweledge 2013の概要と、Learning Analyticsでどのような解析がされているのかについて紹介する。

Learning Analytics、学習履歴、MOOCs
16:20-17:45
ワールド・カフェ 60分
発表&講評 25分
ワールド・カフェ
テーマ「学生が期待する学びとeポートフォリオ」
ファシリテータ:中西 通雄 (大阪工業大学)

 本ワールド・カフェでは、今回のテーマ「学生主体の学びとその支援」での講演を踏まえ、「学生が期待する学びとeポートフォリオ」について議論し、参加者が「理想のeポートフォリオ」像、「学生が期待する学び」像、あるいは今回の会合の意味を持ち帰ることを期待している。
 今回のワールド・カフェも、あらかじめ参加者をグルーピングし、隣の参加者が自分の最大の教育資源となる「ラーニングの場」かつ、参加者の多様性と集団の知恵が生かされる「ラーニングの場」となることを目指して、実施する。

17:45-17:50
閉会あいさつ
17:50-18:00 休憩・会場準備
18:00-19:00
懇親会
お飲物とおつまみの簡易パーティです。お気軽にご参加下さい。(会費 \500)
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