データレプリケーションの方法として、富士通では3種類の方法を用意している。
第一の方法は、ETERNUSディスクアレイのアドバンスト・コピーにより、データを複製するものであり、ETERNUS SF AdvancedCopy Managerのレプリケーション指定により採取することができる(図4-5参照)。この方式では、ファイバチャネルなどの高速ネットワークを使用したデータ転送による高性能やOPCのような仮想的データ制御により、高速なデータレプリケーションを実現している。
第二の方法は、ETERNUS SF Replicatorによるサーバのドライバレベルのソフトウェアコピーであり、コピー元の業務運用中にスナップショットデータを採取することができる。データ転送経路がLANであり、データ転送手順がサーバで実行されるなど、現状ではデータ転送性能は第一の方法に比べて低い。
第三の方法は、PRIMECLUSTER GDSやVERITAS Volume Replicatorのようなボリュームマネージャソフトウェアを使用することである。
ETERNUSディスクアレイのアドバンスト・コピー以外の方法は、LAN(Ethernet)を経由したデータ転送であり、ストレージを接続するサーバにてデータ管理と転送制御をするため、異機種ストレージ間でのデータレプリケーションが可能である。