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まとめ挨拶

姫野 龍太郎 (理化学研究所)

ただ今ご紹介いただきました、担当幹事の理化学研究所の姫野と申します。

この合同分科会を企画したのはこの春です。最初に打合せをしたのが、3月の大震災のまだ余韻が残る中で秋のイベントを考えました。その中で、半年後、つまりその時から半年経って我々は今後このような災害に対してどのような備えができるか、あるいはICTにいったい何ができるかという観点で、少し冷静になって見直すことが必要だろうということで、この2日間の講演や色々な企画を考えたわけです。アンケートの中にどうぞ忌憚のないご意見をお書きいただければと思います。

今日はこの後「京」の見学を予定しています。4月、5月時点では実は「京」の見学が可能かどうか、ちょっと予想できないことがありました。実際のオープンが来年(2012年)の秋を予定していることと、建物は完成していますがコンピュータそのものの完成が今年度末、あるいは4月を予定していたので、当初見学が可能かどうか分からない状況にありました。しかし、6月に世界最速ということが確定し、今日の見学は受け入れていただけるということになりました。今日の講演の中で説明いただいた建物を含めて、実際に見てください。ついでに申しますと、一般の見学は受付けていないと思いますが、学術的観点での見学や、利用を想定している方達への見学は申し込んでいただければ、受け入れるということです。ただし、平日にしてくださいということです。

私としては、個人的な話ですけれど、「京」の建物にはすごく思い入れがあります。これまで理研が作ってきた建物、あるいは地球シミュレータの建物、あるいはSPring-8等科学技術系の建物というのは、もちろんその中に納める機能が大切なのはわかりますが、世界中から見に来る装置になるわけなのです。ですから、ぜひとも胸をはって、これが我々の作り上げたものだ、というふうに見せたいという思いで、今回日建設計さん達と一緒にこういうものに結実しました。是非それを見ていただければと思います。

実は設計当時、イメージスケッチというか、完成時の絵ができたときに、一部から華美だと、こんなことにお金をかけるのは無駄ではないかという指摘がありました。でも私達としてはそんなことは決してない。世界中から人が来て、あるいは日本として神戸の人たちにとっても、我々は誇りをもって色々な人達を迎えて見せられるというものにしたいという思いがありました。余計なことをいっぱい言いましたけれども、是非見学の方を楽しみにしてください。

この後見学の手順や諸注意があると思いますので、私の挨拶は終わりますが、2日間昨日から長い時間ずいぶんたくさんの話を聞けたと思います。その中で私達はこれから何をしていけばいいかということも、また改めて考えていかなければいけないと思います。多分、これまでのSS研の中で、一番幅広くかつ深く私達がこれから何をやっていくかということが問われたイベントだったのではないかと思います。

どうもありがとうございました。(拍手)

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