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開催趣旨説明

大石 雅寿 (国立天文台天文データセンター)

皆様おはようございます。大石です。

この合同分科会の企画のまとめ役を今年やれということで、中々大変ですけれども何とか頑張って努めさせていただきます。

今年のテーマは、ご存知のとおり「エコロジー」ということにさせていただきました。実はこれは昨年度の合同分科会のテーマを検討する際にも出てきたキーワードなのですが、今年のテーマとしましたのは、IPCCの話が世間的にもかなり注目されているということで取りあげてみました。皆さんも飽きるくらい聞いていると思うのですが、大気中の二酸化炭素が増えて気温が上がってという悲観的な話もあり、世間の注目も非常に高いと思います。その一方でどうやって二酸化炭素を減らすかというお話もあるわけです。

コンピュータもずいぶん二酸化炭素を排出していまして、電気を使えば化石燃料を燃やしてCO2は出るということを考えると、コンピュータを使う技術でどうCO2を減らすか、あるいはCO2の影響がどうなのかということを先ほど村上先生のお話にもありましたが、スーパーコンピュータを使ってどう予測していくかといった観点で、この私たちのサイエンティフィック・システム研究会にとって、非常に身近なテーマではないかと考えました。

このテーマを考えましたのは、3月の終わりか4月の頭でして、その時には政権交代が本当に起きて、新しい総理大臣がCO2を25%も削減するという宣言をするなどということは、全く予想していませんでした。私が嘘つきでしたら予想していましたと言うのですが、全く予想していませんで、結果的には非常に重要なテーマを選択したことになるのかなと思っております。

テーマを設定しまして、開催趣旨を書こうと色々調べてみました。エコノミーとエコロジーとは対立する概念のように世間ではとらえられているのですが、語源を調べていきますと、ギリシャ語のオイコス (οικοσ)であり、「家」、「環境」という言葉を語源としているということです。対立する言葉ではなく根は一緒であるということです。私たちとしても、世の中にどのような貢献ができるかということを、この合同分科会を通して議論し、教育、研究開発、技術開発といった観点で何か共通する意識が育ち、社会への貢献につながればというふうに思っております。

是非ホットな議論をしていただきたいと希望しております。

よろしくお願いいたします。(拍手)

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