まとめ挨拶
岩下 武史 (京都大学学術情報メディアセンター)
ただいま、ご紹介に預かりました京都大学学術情報メディアセンターの岩下です。合同分科会を終了するにあたり、担当幹事ということで企画委員を代表しまして、まとめのご挨拶をさせて頂きます。
初日の分科会を含め今日で３日間参加された方もいらっしゃるかと思いますが、最後までお聞きくださり誠に有難うございました。企画委員を４年間務めておりますが、今年はその中でも特に面白かったと感じました。それは、「エコロジー」というテーマ設定も良かったのですが、なんといっても各講演者の方の講演が上手で、聞いている人の興味を捉まえて講演されていたことが大きな要因だと思います。
野田先生、松田先生の地球温暖化の話は非常に興味深かったですし、それとは違った視点で、例えばエネルギーを大量に消費していることに我々はどうアクトしていくべきかということでは、塚本先生、高橋様の講演がアプローチになると感じました。特に、高橋様の「価値観の変更」という話はそれに応えるための一つのキーワードになると感じた次第です。ただし、益田先生のお話にもありましたが「価値観の変更」を地球全体でコンセンサスを得るには、富の再配分など難しい面もあります。従って、価値観の変更を目標に掲げるものの、短期的には価値観の変更をせずに、地球が人類にとって暮らしやすい環境であり続けるために研究者として技術者としてどういったことが出来るか考えるのが一つの使命になってくると感じた次第です。
この２日間の講演で、皆様が気づいたこと、感じたことを今後の生活や仕事の中で良い方向に活かしていくことを期待して、締めのご挨拶とさせて頂きます。(拍手)
SS研facebookページへ