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閉会あいさつ

熊本大学
宇佐川 毅

宇佐川先生

 どうもお疲れ様でした。デモンストレーションはご覧いただけましたでしょうか。私にとっては、時間が少し短かったかなと思うのですが、非常に多岐に渡るご講演、そしてデモでした。ただ、まだこれで終わりではございません。後ほどご案内があるかと存じますが、午後7時半から、懇談会がございます。小松川先生に口火を切っていただく形で、学修時間の残り30時間をどうするかという質保証の議論の続きをさせていただければと思っております。
 本日は、改めて教育の効果をひとつの軸にして議論させていただきました。小松川先生のお話は、小学校、中学校との連携を含めて、大学と高校とをつなぎ、大学にスムーズに入ってくる入り口のところで、どうやって質を担保するかが、結局専門教育に全部関わってくる。そこが論点であったと思います。仁田先生のお話では、臨床実習という実践に入る前に、その能力を確認することが組織的に行われている実例をあげていただきました。要するに知識だけではないところを担保する取り組みをご紹介いただいたかと存じます。藤野さまのお話は、インターンシップで社会に出て行くための心の準備をする。そしてそれが就職活動の厳しい中でも、自分自身で自立して生き抜いていくきっかけともなり、しかも自分に足りないものを再度自覚させてもらえるチャンスをいただけるということです。我々、学生を社会に送り出す側からすると、受け入れていただける企業にとってもプラスになるという視点は、私にとって非常に新しいものでした。そして、いまの上野さまのお話は、少し学部教育をちゃんとしてもらえれば、大学院でのPBL教育もその活動がもう少し展開できるのではないかといった次のステップに向けてのお話でした。大学院の教育を含めて、工学系ではほとんどがもう6年制の授業を計画しております。それが3年+3年なのか、2年+4年なのか、4年+2年は未だ議論のあるところではあるのですが、少しずつ切り替えて行こうという動きが全国的にも、多分広がっているのではないかと思います。その中でPBLをどのように実現するかというのは、それぞれの大学で考えなければいけない、そしてキチンとした教育の効果があがった学生たちを社会に受け入れていただける形にするというのが、この場での議論ではないかと思います。その根底にあるICTが如何に活用されたかは多分、小松川先生のところで何度もお話がありましたように、ツールとしてこうやって活用ができると皆が自覚すること、そしてそれによって得られるものがあるということであると考えます。インターンシップの中で、大学を見ると、自学では足りないところがあるというコメントを聞いて、このようなコメントを学生がされるようになったというのも非常に心強いと思うと同時に、教職員側も努力し続けておかないと、逆に学生に叱られてしまうのではないかという気もしました。
 さて、本日は教育の質の保証をテーマとし議論してまいりました。質をどうやって担保していくかというのは、高等教育機関として、そしてICTを使って全学展開をしようとする我々にとって、非常に重要なテーマではないかと思います。長時間に渡り、ご議論をいただきました。皆さま、そして、貴重な講演をいただきました4人の先生方に心から感謝をして、この合同分科会としてのプログラムの終了を宣言したいと思います。どうもお疲れ様でした。(拍手)

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