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開催趣旨説明




企画委員まとめ役:天野 浩文(九州大学情報基盤研究開発センター)


     おはようございます。九州大学の天野でございます。今回の合同分科会の企画会議の取りまとめをさせていただきました。
     毎年5月の幹事会に、その年の合同分科会のメインテーマと開催趣旨を報告するという段取りになっておりますが、今年のメインテーマを考えるにあたり、早い時期に出てきたのが所謂「2007年問題」と呼ばれるキーワードでした。これは、団塊の世代と呼ばれる方々が、やがてICT技術者としての定年を迎え、次の世代がその技術を引き継いでいかなくてはならないが、それが上手くいくのかどうかを危惧するということだと聞いております。ただ、それをそのまま、合同分科会のメインテーマにするかといった際に、技術を継承するという、やや後ろ向きな話だけではなく、むしろ将来に繋げる話にした方がいいのではないか、そもそも「人材」というものは、技術なり産業なりがずっと続いていくとしたら、いつの時代にも関係なく、必要とされていくものであろう、大事にしなくてはならないものであろう、という事になりました。「2007年問題」から端緒を発した議論ではありましたが、広く一般的な「人材」に関わることをメインテーマとして取り上げようということになりました。したがって、「人材育成」や「人材開発」あるいは、「人材登用」、「人材評価」など様々な切り口があろうかと思います。
     そういった様々な切り口から、今回もいろいろな方々に話題提供をいただく運びとなりました。大変お忙しい中、今回の合同分科会の講演その他で、ご協力いただく皆さまに深く感謝申し上げたいと思います。
     なお、見ていただければ分かると思いますが、今回の「人材」の”ざい”の字は、通常の辞書に載っている材料の「材」ではなく、財産の「財」の字を敢えて当てさせていただいております。これは、ICT技術者が今後の社会の非常に重要な部分を担っていくということであれば、一種の財産、資産であると考えてもいいのではないか、という我々の気持ちが込められております。
     それでは、これから1日半、合同分科会の各種企画をお楽しみいただければと思います。よろしくお願いいたします。 (拍手)


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