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SS研HPCフォーラム2006「次世代HPC技術が拓く大規模科学技術計算」

閉会あいさつ

    青柳 睦
(九州大学情報基盤センター)

 本日はお忙しい中、多くの方においでいただき、ありがとうございました。

 午前中は、海外招待講演として、Sameh博士の "High Performance Computing and Parallel Numerical Algorithms" の講演、続いて、Capacity Computingの例ということで、"航空機設計におけるCFDの現状と将来展望"を山本様にご講演いただきました。
 午後は、Capability Computingのひとつの代表として、"Lattice QCDにおけるPFLOPSコンピューティング"の話を宇川先生に、引き続き井戸村先生による"核融合プラズマ乱流の第一原理シミュレーション"、最後に富士通の末安さんからミドルウェアについて、ご講演いただきました。

 これで「次世代HPC技術が拓く大規模科学技術計算」が予測できるかというと、なかなか企画委員の思惑どおりにはいかないかもしれませんが、わが国では皆さんご存知のとおり、文部科学省と理化学研究所とが中心になって、2011年に向けてペタスケールコンピューティングを進めており、ペタはすぐそこまで来ていると言われています。つい先月も、ワシントンD.C.で日米の科学フォーラムがありました。ペタスケールコンピューティングを日米で情報交換するような場ですが、日本もアメリカも、ランク数が非常に大きな超並列の時代になったら、MPIでコーディングするなんていうのは、15年前のアセンブラでコードを書くのと同じくらいの10万ランクなどというランク数になる。そんなときにスケーラビリティをどうしたらよいのだろう、という話題がありました。そういうことに関しても、今日の講演を聞いて、いろいろ考えさせられました。特にLattice QCDの話は、QCDでは本当にペタスケールが必要だということが分かりました。

 最後に、アンケートのご記入をお願いします。今後の企画に、より皆様の声を反映させていきたいと思います。

 それでは、今日は長い時間ありがとうございました。これで閉会とさせていただきます。
 なお、この後、ささやかながら懇親会をご用意しています。追加申込みもできますので、皆さんぜひご参加ください。(拍手)


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