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まとめ




担当幹事:岩宮 敏幸(宇宙航空研究開発機構)


     最後に、閉会のご挨拶をさせていただきたいと思います。分科会も含めますと一昨日から3日間にわたって、フルに出席していただいた方もいらっしゃると思います。
     また、本日のパネル討論会でもいろいろな形で面白い話題が話されたと思っております。

     今回の合同分科会は「次世代のIT社会を予想する」というテーマで、昨日、NIIの坂内先生より「次世代の研究教育環境を支えるサイバーサイエンスインフラ」と題し、これからの我が国の研究基盤を支えるインフラが着実に進められようとしているということを伺いました。それから、理化学研究所の姫野さんより「次世代のスーパーコンピュータ」の話題とそれを利用することによって実現しようとしているライフサイエンス系のグランドチャレンジのご紹介をいただきました。これらは、次世代のインフラを着実に計画され、進展しているということをまさにご紹介いただいたと思います。それから各ワーキンググループの活動報告をいただき、「大学教育のリデザイン」というテーマで東京大学の中原先生にお話を伺いました。このお話は、本日のパネルディスカッションとも関連があって、新しいITのインフラの変化、本日のお話だと携帯電話の方が直接会話するより早いというようなお話もありましたが、それをいかに利用して学生の教育を効果的にやるかという話で、非常に面白い内容でした。世の中が大きく変化していく中で、その変化に合わせてどう効果的に対応していくかというお話でした。次に、長谷川先生のIT社会を持続するというお話、一社会をこれから発展させていくには、いろいろな問題点があるということを問題提起いただきました。我々が、毎日スパムメール等で悩まされているというような、便利になってきてはいるが、逆にマイナスの面もあることも意識しなくてはならないというようなことが大きな課題であるというお話しでした。それから、特別講演の新竹先生のお話は、実験装置を造るお話でしたが、世界最前線で頑張っておられる先生に圧倒されたという印象がございます。
     そして、本日は、富士通のナノテクのお話、最後に討論会でした。討論会については、我々SS研では、どちらかというと理学、工学を中心に日ごろ活動しておりますが、最後の討論会では、それとは全く別の視点からのお話を伺うことができました。非常に参考になったのではないでしょうか。どうもありがとうございました。

     今回「次世代のIT社会を予想する」というテーマで、いろいろな企画をさせていただきました。いろいろな意味で参考になったと思っていただければ、我々、企画をしたサイドの人間も有難いと思います。
     長い間、この合同分科会にご参加いただき、活発な討論をしていただきましたことをお礼申し上げます。また、この会を企画し、あるいは支えていただきました企画委員の皆さま、富士通関係者の皆さまにもお礼を申し上げたいと思います。これで、閉会とさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)



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