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懇親パーティ 富士通役員挨拶




伊東 千秋(富士通(株)経営執行役専務)

みなさま こんにちは。今朝から、多数お集まりいただき、また活発なご議論をされてだいぶお疲れのことと存じます。

本日、富士通は上期の決算発表をさせて頂きました。皆さまのご支援の下、予定より少し良い数字を出させて頂きました。まだ下期、通年期がどうなるかわかりませんが、とりあえず上半期は少し良い数字が出たという状況です。たぶん想像するに、少し日本の景気も上向いてきたのではないかと思いますが、ご存知の通り、日本の景気を牽引するのは製造業でして、この製造業が自動車を中心として少し良くなってきたのではないかと感じております。

私どもを取り巻くお客様のご意見やお話を伺っていると、少し変わってまいりました。例えば製造業において、少し前は、サプライチェーンやERP、ITと経営はどうするのだとか、そういう議論が中心だったかと思います。最近は、日本における製造業のあり方、ものづくり、その強さを強化するにはどうすればよいのかというような話になってきております。ものづくりに立ち戻って、その工程を短くするため、信頼性の高いものを作るために、シミュレーションやCADを考えるという話に変わってきているような気がします。そういう意味では、このSS研の活動は、お客様のニーズ、マインドと強く結びついているのではないかと思います。

先週、通信の展示会で北京へ行ってまいりました。その展示会の開催日に、ちょうど「神舟6号」が見事に打ち上げ成功となり、北京の大通りでパレードが行われておりました。中国の科学技術は世界に誇れるものだということを盛んに言っておりました。若い人たちが、科学技術の道へ進むためのモチベーションがかなり上がったのではないかと思いました。そういう意味でも日本がこれからどこに拠るべきかという部分において、科学技術、R&D、ものづくりがそれを担うのではないかと思っております。

微力ながら、富士通もそれに貢献できればと思っております。本日はいろいろとどうもありがとうございました。

(拍手)



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