システム技術分科会の取りまとめをしております 名古屋大学情報連携基盤センターの長谷川です。 よろしくお願い致します。

システム技術分科会では、第1回の会合でメインテーマを 「統合認証と認証技術」として研究会を開催することにしました。

大学は来年度から大きく体制が変わって、 組織的にもいろいろな問題が山積みされています。 その中で個人認証をどうするかというのは、計算機だけではなくて、 例えば建物の入退館の管理をどうするか、学生証をどうするか、 職員証をどうするか、成績の管理をどうするかというような、 いろいろなところに関連する事項です。 そこで必然的に合理化という考え方が出てきて、 統合的に1枚のICカード等によって、 いろいろなことを一元的に管理しようという動きが出てきています。

また、いろいろなところで電子認証という話がされるわけですが、 技術的な話と、社会的な仕組み、例えば認証局をどうするかとか、 相互認証をどうするかとかいった社会的な仕組みの話が、ともすれば、 ごっちゃになっていて、 必ずしもシステムとしてクリアに見えていないというところがあると思います。 そこで一度、認証技術について、社会的な仕組みも含めて、 理解するための研究会をということになりました。

今回の会合では、そういう非常に基本的な話、 会員の中で全面的に統合認証をやっているというところは、 まだ無いのですが、実験的に進めていたり、 企画していたりというところはありまして、そのような事例、 それから名古屋工業大学の梅崎先生には 個人認証のバイオメトリクス周りの技術的なお話をしていただく予定です。

ぜひ、会場からも質問等がたくさん出て、 活発な会になることを願っています。 これをもちまして、開催趣旨説明に代えさせて頂きます。 皆様よろしくお願い致します。