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会長挨拶

SS研会長 : 永安 正彦(航空宇宙技術研究所)

    皆様、こんにちは。 ただいま、ご紹介にあずかりました永安でございます。

    今年も合同分科会をこの神戸で開催する運びとなり、皆様には大変お忙しいところ、ご参加していただきまして、ありがとうございます。今日、明日の2日間、是非とも有意義な時間を過ごしていただきたいと思います。

    合同分科会、および分科会は、それぞれの分科会企画委員の皆様のご努力と、SS研事務局の方々を始め、その他多くの方々が長期に渡って準備されてきました。この場をお借りしましてお礼申しあげます。また、この合同分科会でいろいろとお話をいただけるご講演者の皆様にも感謝申しあげたいと思います。

    また、この合同分科会は、皆様方が親しくお話しできるチャンスでございますので、この機会を有意義に使っていただきたいと思います。

    今年度のメインテーマは、「サイエンティフィック・コンピューティング環境を考える」でございます。皆様方もご承知のように、ITを取り巻く環境というのは経済的な環境も含めまして、非常に大きく変動していると思います。科学技術分野も大きく変化を遂げております。このような中で、今回の各分科会のテーマも、「無線LAN」、「e-Learningは定着するのか」、「見えてきた最新並列技術」と非常に盛り沢山でございます。

    翻って世の中を見ますと、パソコンやネット家電、携帯端末と高機能化された製品が家庭、あるいは個人にと、非常に浸透してきておりますし、ADSLや光ファイバーなど、通信の高速化も着々と進んでおります。また、電子政府やe-ビジネスも、政府、産業界の中に広く浸透してきております。

    計算科学の分野でもユーザのニーズに基づいて、各メーカがいろいろ工夫を凝らして、新しい技術を展開してきているのだと思います。企業の立場から見ますと、ユーザの注文というものは限りないものに見えると思います。また、このように急速に移り変わっていく状況の中で、ユーザの要求に対して、どのようにスピーディに応えていくかということが大きな課題になってきていると思いますし、製品開発のサイクルも非常に短くなってきております。

    このような課題に対し、SS研は会員と富士通が一緒になって研究する特長を活かした活動から、大きな成果が生み出されてくるものと期待しております。SS研の活動は、会のユーザサティスファクション指向と会員の皆様の技術向上への意気込みが上手く絡み合って進められているように思います。稀に見る特長のある活動であろうと思います。会員の皆様の日頃の積極的な活動に、あらためて敬意を表しますとともに、感謝申し上げたいと思います。また、会員の方々のこのような活動を基に、SS研はそれぞれの時代にあった研究課題に取り組んできて成果を積み上げてきたのであろうと思います。

    この合同分科会は、SS研の1年間の活動の成果でありまして、今年度の分科会のそれぞれのテーマも含め、課題解決のための議論を深めていく場であると同時に、次の時代の方向性を捉える、すなわち、来年度以降、SS研が取り組むべき課題を見出す場でもあると思います。是非とも、合同分科会を今後のSS研の活動の大きなステップにしていただきたいと思います。会員相互、ならびに会員と富士通との意見交換が、会の活動の活性化につながると思います。是非、ひざを交えてゆっくりお話をしていただき、皆様に有意義な時間になるようお願いいたします。

    簡単ではありますが、ご挨拶にかえさせていただきたいと思います。(拍手)


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