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中締め挨拶


前幹事 : 山本 登(日本大学工学部)

 ご紹介いただきました山本です。自分の身の回りのことをお話して、退任の挨拶にしたいと思います。

 私のおります工学部情報工学科は、平成3年から設立準備が進められ、学科名の最終決定に多少の混乱があったものの他に大きな問題もなく、無事、平成5年に開設されました。私も設立準備委員の一人としてカリキュラムの設計や学科研究・実験棟の設計、1億円弱の机等の備品の選定と調達、研究用計算機システムや学生実験用計算機・機器のシステム設計、プログラム演習システムの設計、学科ネットワークの設計など、異常とも言える程の繁忙な生活を強いられたものの、二度と味わえない貴重な経験をすることになりました。

 私以外の教員は、新しい血を入れるという方針のもとに全員外部から採用されました。開設して8年間が経過しますが、学科の運営はそこそこ立派にやっており、感心もし、設立に関与した者として安心もしています。予想外だったのは学生の学ぶ意識レベルの低さでした。学生の質は予想外に悪くて、プログラミング演習はもちろん、専門科目の教育は大変だというのが私たち教員の共通認識となっています。今後は金八先生流の体当たり教育をしないとダメかなとも思っています。
 既に準備開始の年を含めると10年が経ちました。この間、設立者としての見方で私は学科の運営を見てまいりました。もう10年が過ぎましたので、そろそろ、そのような看板を下ろし、キャンディーズではありませんが普通の教員になろうと思い(笑)、鎧や裃をつけた状態から脱却して自由な生活をするようになりました。

 さて学科創設とSS研との関係ですけれども、学科の各種計算機設備やネットワークの企画・導入・運用の局面で当時のSS研の活動の成果を沢山参考にさせてもらいました。自分の実力不足をSS研の活動成果の吸収によって補うことができたことを、大変ありがたく思ってきました。
 その恩返しの意味で幹事をお引受けしたものの、力不足のため長く担当した割に貢献できなかったように思い、大変申し訳ない気持でいます。今後も会員として、種々の行事に参加したいと思いますので宜しくお願いします。

 最後に私たちの学科も第二ラウンドを迎えています。今年も東北大と高知医科大、この場に参加されて研究所などから3名の若手研究者を迎えました。この後に2人の方が退職される予定です。その補充の人選に入るわけなのですが、ここには富士通さんをはじめ、国立の研究所や大学の先生方がおられるます。40歳代で、ネットワークの構築や運用に堪能な方、プログラミングが堪能な方を是非とも紹介していただきたいと思いますので宜しくお願いします。これまでどうもありがとうございました。(拍手)


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