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数値データ可視化システムVisPlusについて


  1. はじめに
  2. ビジュアルプログラミング
  3. 動作環境
  4. 可視化手順
  5. 操作ウインドウ
  6. AVS入力ファイル自動生成ソフトウエア
  7. 可視化アプリケーション・ライブラリ
  8. おわりに
写真
名古屋大学大型計算機センター
高橋 一郎

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1. はじめに

 AVS(Application Visualization System)は、米国 AVS社が開発した汎用データ可視化システムで、グラフィックス・アプリケーションの開発および可視化を行うためのツールである。

 AVS/Expressは、AVSの後継ソフトウエアで、AVSで利用できた可視化技術に加え様々なデータの表現手法を持っており、UNIX,Linux,Windows共通の可視化環境で利用できる。本センターでは、このAVS/ Express(以後AVSと呼ぶ)を可視化ツールとしてサービスを行っているが、AVSを具体的な課題に適用するには、AVSに関する専門知識が必要となり、容易に使いこなすのは難しい。

 そこで、AVSの知識のない研究者の方でも容易に、AVSの持っている豊富な機能を使って様々な可視化処理が行えるような汎用可視化システム「VisPlus」を作成することにした。VisPlusは、入力データファイルの生成から,可視化処理,結果の保存(静止画,動画)まで一貫してサポートするシステムで、パッケージソフトウエアの解析結果やCSV形式のデータを取り込んでAVSの時系列入力ファイルを生成するソフトウエアと、作成した入力ファイルを読み込んで可視化処理を行う可視化アプリケーション・ライブラリから成る。

 本稿では、AVSのビジュアルプログラミング方法と、現在開発中の数値データ可視化システムVisPlusついて報告する。


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