News Letter HPCミーティング2001 〜開催趣旨〜
講演資料/Q&A一覧に戻る

企画委員まとめ役 蕪木英雄
(日本原子力研究所)
 
皆様、おはようございます。

今年度のHPCミーティングは「HPCを切り拓くアプリは?」というメインテーマを掲げまして、議論を重ねて行きたいと考えております。

我々実際に数値シミュレーションをする立場から考えますと、現在のHPC環境というのは非常に困難な状況にあるのではないかと考えられます。 例えばプログラミングをする場合、言語にどういうものを使うとか、スーパーコンピュータを使うかワークステーション、パソコン等使うか等色々なところで選択を迫られることがあると思います。 また並列化手法とか大規模なデータ処理、可視化等を含めてスーパーコンピューティングをやっていくうえで非常に重要な課題があると思います。

また、昨日まで合同分科会で議論されてきました高速ネットワークというのは、HPCの今後に非常に大きな影響を与えると考えられます。 HPCの応用と言えば、例えば分子動力学で粒子数を何個にしたとか、世界最大の粒子数を動かしたとか、メッシュ数の非常に大きなものを処理したとか、そういう側面から強調されますが、どちらかというとそういう話題というのはHPCの枠内の話ではないかと考えております。 実際に実験家を納得させるとか、実験代替をして実際の設計者を満足させる様なそういうアプリケーションが求め られているのではないかと考えられます。 そういう状況の中で個々の分野において具体的な取り組みをやっていくのが非常に重要だと思います。

本日は第一線のご講演者の方々から地球環境、物質材料、産業への応用、CGなど、今後HPCを引っ張っていく重要な事例についてご講演頂く予定で、これらの具体例を通してHPCを切り拓くアプリケーションというのを考えていきたいと考えております。

本日は一日中非常に中身の濃い内容で、ギッチリ詰まっております。 是非皆様のご活発なご議論・ご討論をお願い致したいと思います。
 

All Rights Reserved, Copyright©サイエンティフィック・システム研究会 2001