News Letter HPCミーティング2001 〜Q&A〜
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「コンピュータ開発におけるCAE技術の現状」に対するQ&A
 
1.会場にて
 
Q : 色々とやられていると思いますが、結構時間かかるのが、形状定義とかmesh生成のところだと、我々もそうなのですが、その辺りのところを少し教えて頂きたい。
A : あまりAcademicな領域にはご参考にはならないかと思いますが、1つは良く使うキーコンポーネント、つまりLSIの多ピンのパッケージなどが良く出てくるのですが、それをパラメトリックにモデリングやメッシュ分割するソフトを開発しておりまして、BGA(Ball Grid Array) 700ピン、1000ピンとか10時間かかるものを30分位で出来る、というものを作ったりしております。
また今日ご紹介しなかったのですが、VPS(Virtual Product Simulator)というソフトを介しまして、製品にはいっぱいネジとか、ネジ穴がありますが、それら細かい部分を自動的に削除する機能を付けて、多少乱暴な事をやっておりますが、そういうものでモデリング時間を短縮すること等に取組んでおります。
 
Q : 最適設計について、先程FANの最大流量で実験計画的な離散的な点でやられたということですが、今後設計に使うということはある意味では最適設計が必須になってくると思うのですが、今後のその辺りの方針について教えてください。
A : なかなか難しいご質問で、どうお答えしたらと思いますが、すぐに設計に役立つことから、かなり 素朴な所から始めたのですが、GA(Genetic Algorithms)とかアニール法とか問題によってもう少しそれに合った様な形のアプリケーションを追加しながらやって行こうと、まさに研究しながら今トライしている最中です。 また良い案がございましたらよろしくご指導頂きたいと思います。
 
Q : 今日お話し頂いたソフトウェアはほとんどがそちらで開発されたものでしょうか、また、こういう開発の体制はどの位の人でどの様にやられているのでしょうか?
A : これはどちらの企業でも、産業界共通だと思いますが、出来るものは既存のソルバーをフル活用したいということでございます。 先程説明に出ましたのも現在約30種のソルバーを使っておりますが、7割は既存のソルバーを使っております。 あとは自由度もありますし、市場には無いものも増えているので、当部で自主開発をしております。 人数は多少バーチャルな部分もありまして、外部にプログラミングを依頼するものもございますので、なかなか分からないのですが、数十人のチームでやっております。
 

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