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まとめ


企画委員 : 松澤 照男(北陸先端科学技術大学院大学情報科学センター)

     どうもお疲れ様でした。

     昨日の午後1時から、「高速ネットワークを考える」のメインテーマで、合同分科会を進めてきました。その合同分科会のまとめをすることは、なかなか難しい話ですけれども(笑)、皆様に非常に刺激的な会になったのではないかとに自画自賛しております。高速ネットワークが出現し、新しい技術、特にGRIDコンピューティングなどに伴う課題やこれからの方向も明らかになったのではないかと思います。

     昨日の科学技術計算分科会の分科会等懇談会にご出席された方も3分の1か半分くらいいらっしゃるのではないかと思います。集中か分散か、あるいはベクトルかスカラかという古くて新しい問題も楽しく議論できたのではないかと思います。その中で、高速ネットワークのインフラから基盤ミドルウェアの構築、そしてそのアプリケーションという形で議論を進めてきたわけです。さきほどの歌田先生のお話にもありますように、分散コンピューティングにおいて、一般社会でもボランティアがかなり活躍しているそうです。その先端をいく研究分野、あるいは教育分野での分散コンピューティングは、そのようなボランティアの活躍を無視できないと思います。このような意味では、将来の方向が見えたのではないでしょうか。関口先生や歌田先生のお話にも出てきました SETI@homeもボランティアあるいは仲良しグループで活動していると思います。GRID は、関口さんの話にありましたように、協調する共通基盤をめざすもので、そのためにも広い意味での仲良しグループでのボランティア活動が重要になってくると思います。そのなかで技術開発や将来の方向がより明確になると考えられます。

     また、先ほど、歌田先生の最後の質問にありましたように、代行するプラットフォームがいつかできるのではなく、プラットフォームなりアプリケーションを作るこ とに参加していくことが求められることが強調されました。そして、研究者がその作ることへ参画することが、ますます求められてくるのではないかと思います。そういう意味では、非常に大きな課題が明確になったのではないかと思います。

     最後に、最初に開催趣旨の説明で、皆様、あるいは富士通さんが元気になるような会にするようにお願いしました。さらに楽しい会にしたいということもお願いしました。このような会にする目標は、ほぼ達成できたのではないか思います。皆様のご協力、どうもありがとうございました。

     以上で、終わりにしたいと思います。ありがとうございました。(拍手)

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