Scientific System研究会Home SMPクラスタWG 〜2003年度 活動計画〜
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(1)活動方針
HPC分野の計算エンジンとなるスーパーコンピュータは従来、ベクトル型アーキテクチャによって実現されてきたが、半導体技術の進歩は目覚ましく、SMP(Symmetric Multi-Processor)を要素とする分散主記憶型の並列計算機がそれに代わろうとしている。このような背景から、『スカラ並列技術WG』では、会員プログラムをベースに、各種分野において、SMP計算機で高い並列処理効率を得るためのプログラミング技術、チューニング技術の検討・評価を2年間にわたって行ってきた。これについては、多くの成果を達成した。成果については、報告書等で会員にも公開している。
一方で、プログラミング技術、チューニング技術の評価が進むに従い、単なる評価にとどまらない、アプリケーションとSMP構成(大規模SMP/クラスタ構成)の親和性等、SMP利用指針検討の必要性が台頭してきた。 当WGは、このような利用指針の検討、実プログラムの評価を更に進め、HPC分野でのSMP計算機利用に向けて、利用技術(プログラミング技術、チューニング技術)、利用指針の明確化・共有化を図るとともに、今後の課題を明確にする。
H14年度は、3回の会合を通じて、アプリ紹介、SMPマシン特性の検討、チューニングガイド改訂の検討を行なうとともに、H13年度までの評価アプリの富士通の新機種による評価検討を行なった。
H15年度は、新規アプリを含めて、SMP内並列とクラスタ並列の評価を通じて、課題の検討を進める。また、会合回数の増加などを検討し、H14年度の遅れを取り戻す。

(2)検討内容
  1. 実プログラム評価の推進
        ・実機でのプログラム測定、並列化手法の評価     ・対象アプリの拡大 等
  2. チューニングガイド(『スカラ並列技術WG』の成果物)の評価、充実
  3. チューニングツールの評価
  4. SMP導入・利用指針の検討
  5. 上記 1〜4 推進のための、富士通からの技術情報提供

(3)進め方
  • 会合:年5回程度
  • 活動期間:2年程度(H14-15年度)

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