文部科学省発表の大学改革実行プランで、学生の「主体的な学び」を拡大する教育方法の革新の実施を求められるなど、現在、大学教育は質的変換の時期にきている。アクティブラーニングを始めとする学生主体の授業が多くの大学に取り入れられてきている。eポートフォリオを活用することで、学生自身が学修目標や達成計画を立てて実施する自律的学習や、コミュニティを利用した振り返りによる学習理解の深化、学習成果の蓄積・可視化による教育の質保証等といった先進的な取り組みも進みつつある。その過程で様々な学習活動に関する多くのデータが蓄積されつつある。
本WGでは、eポートフォリオの中でも、特に高等教育における学習者中心のeポートフォリオに焦点を絞り、既に実践されている大学の実データを活用して分析し、見えてくるであろう共通項目や必要項目の抽出や、eポートフォリオの活用シーンの分析による分類整理の実施、そして、教育現場の教職員、学生の声を吸い上げ、eポートフォリオに必要な機能として、フィードバックすることを目的に研究活動を実施する。