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5G時代の可視化技術研究WG 活動計画

活動方針

 2020年3月まで活動した汎用VRシステムの活用研究WGでは、ゲーム開発エンジンやヘッドマウントディスプレイなどのゲーム業界で先行する可視化技術が幅広く科学技術・教育分野に活用できる可能性を秘めていると考え、それら入力/出力デバイスやプログラム開発基盤を、科学・工学や生物学、医療、防災を含む人間社会科学など、様々な科学技術分野や教育現場などで活用するために、インフラとする技術情報、および、活用ノウハウを調査した。その結果、データ可視化の開発技術の現状、ゲーム開発エンジンUnityを用いた標準的なワークフローやデータのインポート・マッピング法、現状のデバイスの紹介、さらに新しい可視化手法や活用方法、コンテンツ開発の際の具体的な課題及びその解決方法例、WG参加研究者による可視化事例を報告書としてまとめた。
 先のWGで行ったUnityの調査・研究の成果をもとに、本WG「5G時代の可視化技術研究WG」では、Unityを用いた具体的なアプリケーションの作成を行い、公開する。さらには、5Gのような高速ネットワークは可視化の活用環境を大きく変えると考え、それら高速ネットワークを可視化技術に応用するための調査及び研究を行う。シミュレーションなどのデータ解析に応用するためのアプリケーション開発と、高速ネットワークを活用するため調査研究を通じて、先進的な可視化研究開発の基盤について、インフラとする技術情報、および、活用ノウハウ、俯瞰的な情報の提供も行う。
 UnityやUnreal Engineに代表されるゲーム用の開発エンジンを使った可視化アプリケーション開発のための関連書籍やインターネット上の情報はゲーム開発用の情報ばかりであり、ゲーム開発以外の分野に適用するための情報は不十分である。具体的なデータの読み込み方法など、ゲーム分野以外で実際の開発に必要となるノウハウ(特に、解説書では見過ごされがちなTipや失敗談など)をまとめながら、具体的なアプリケーションの開発を進め、公開を行う。
 また、これまでにもレンダリングと表示をリモートとローカルに分けて可視化を行うアプリケーションが開発されてきたが、リモートとローカルを接続するネットワークがボトルネックとなり、実用に耐えるものではなかった。しかし、5Gでは低いレイテンシー、高速で大容量のデータ転送、多地点での接続が可能とされ、これまでのボトルネックが解消されることが期待される。本WGでは、5Gと既存のネットワーク技術との比較やVR装置の無線化での利用など、可視化技術に5Gを応用するための調査・研究をする。5Gを活用した大容量データの可視化が科学分野以外へ波及するための提言を行いたい。

活動内容

 WG前半では、Unityを用いた具体的なアプリケーション開発に必要なノウハウや課題・要求を整理するとともに、ネットワーク技術の専門家をお招きして、5Gに関する技術・規格や将来動向を調査する。
 WG後半では、整理された課題・要求とのギャップを把握し、必要とされるネットワーク技術の検討、ならびに、これを用いた可視化システムの在り方について報告書にまとめる。
 WGの活動期間全体を通じて、具体的なアプリケーションの開発を進め、開発におけるTipや失敗談などをまとめる。活動期間終了後にアプリケーションを公開する。本WGのアウトプットが、国や分野を超えた汎用VRシステム利活用に関する検討の一助となることを期待する。

進め方

  • 活動期間:2年間程度(2020年12月〜2022年11月)
  • 会合開催:年4回、計8回程度

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