システム技術分科会 2017年度活動計画
活動方針
情報システムを取り巻く環境は、クラウドの普及によって、利用環境も急激に変化してきている。さらに近年、それらの情報システムが相互に結合され、生成されるデータを活用して新たな利便性を生み出すいわゆる第4次産業と呼ばれるサービスが着目されている。この第4次産業ではこれまでに無かった価値を見出すためのサービスも登場してきている。これらのサービスは大学や研究機関での利用も期待されている。
さて、情報システムは、人間の活動を支援し、人々の生活を豊かにするためのものであり、新しいサービスにおいても同様なことが期待されている。しかしながら、そのサービスの実現に必要となるデータの管理や流通を行うためのシステム技術については、セキュリティや個人情報の扱いなど課題が多い。
そこで、本年度のシステム技術分科会では、「情報システムとは人の生活を便利にするためにある」という原点に立ち返り、特にデータ管理に着目し、それを扱うシステムにおいて、今後必要となる新しい技術について考えてみることをテーマとした。
本年も、聴衆が参加できる様々な仕組みを積極的に取り入れ、講演者と聴衆の距離を近付ける形式を目指し、より深い情報交換、議論が行なえるようにする。
活動内容
- ICTフォーラム2017
□メインテーマ:「データ利活用で変わるシステムの未来」
□具体的内容:
- 講演
- 活用者と提供者を結びつけるデータ流通 -データ取引市場とは- Every Sense,Inc.
- データ利活用に向けて大きく変わる我が国の個人情報保護制度 富士通総研
- 学生ログを活用したより良いキャンパス創り -学生のメンタルサポートと成績不振者の早期発見- 信州大学
- パネルディスカッション「データ利活用で変わるシステムの未来」
- 会合
□メインテーマ:「将来における大学・研究機関のデータ管理について」
□具体的内容:
- 講演
- 立教大学におけるクラウド活用(メール、ストレージ)事例 立教大学
- 大規模研究データの保管・配布におけるクラウド利用の課題と期待 宇宙航空研究開発機構
- 教育機関の効果的な安否確認システム運用手法 -静岡大学の事例- アバンセシステム/静岡大学
- パネルディスカッション「将来における大学・研究機関のデータ管理について」
進め方
- 開催回数: 年2回
- 開催時期
- SS研ICTフォーラム2017: 2017年8月22日(火) (富士通 本社) オープン会合
- 会合: 2018年2月1日(木)(富士通 本社) SS研/IS研/CS研会員限定