近年、多くの色々なシステムがWebベースのシステムに開発・統合されてきた。データベースにも、このようなWebベースのシステムから簡単にアクセスできるインタフェースなどが開発されてきた。これにより、多くの業務システムがこのようなWeb ベースで構築され、会員機関における色々な電子化に拍車がかかっている。さらに、このようなWebベースのシステムは構成上外部委託しやすく、アウトソースによる運用も増えてきている。
しかし、会員機関ではこのようなシステムの運用経験が少なく、セキュリティの問題も十分把握されていない。さらに、セキュアにアウトソースするための留意点やノウハウなども十分に認識されているわけではない。今後、このようなシステムが主流になっていくと思われるため、技術的な問題や政策上の問題に取り組むことは今日的な課題と考えられる。そこで、2008年度は、第1回目の分科会で、Webベースのシステムに関するセキュリティを取り上げ、代表的システムと考えられるサーバサイドプログラムのセキュリティとアウトソースに伴うセキュリティに関する話題を取り上げる。また、第2回はこのような新しいWebベースのシステムを導入あるいはアウトソースされた状況において、このようなシステムの運用管理上の話題を取り上げ、これからの時代にこのようなシステムにどうように対応すべきかを議論する予定である。