Scientific System研究会Home システム技術分科会 〜2003年度第2回会合プログラム〜
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大容量データのマネジメント(ストレージの運用管理)
SS研会員機関の方ならどなたでも参加出来ます。

1.日時 2003年10月30日(木) 15:10〜18:20 (19:30〜21:30 懇談会)
合同分科会分科会セッションとして開催

2.場所 新神戸オリエンタルホテル [MAP] 真珠の間(1)
(〒650-0002 神戸市中央区北野町1丁目,TEL:078-291-1121(代))

3.開催趣旨 近年、パーソナルコンピュータでも100GB程度のディスクを持つのが あたりまえになった。 大学のセンター等では、計算能力の向上とともに、 必要とされるストレージの容量もテラからペタという声まで 聞かれるようになってきている。
小規模なファイルを多数というところから、 大容量かつ地域的に分散したストレージの扱いや ペタバイトサイズの観測データまで、ストレージの管理に対する要求は ますます高度化し複雑化している。
センターには、計算能力の他に、IDC的役割まで期待されるように なってきており、ストレージの運用管理は今後のセンター構築や運用に 避けて通れないテーマとなっている。
このような理由から、第2回のシステム技術分科会のテーマとして ストレージを取り上げた。会員間の活発な討論の場となることを期待する。

4.プログラム
  14:50〜15:10 受付






座長:国吉 光(東京電機大学総合メディアセンター)
15:10〜15:15
ご挨拶(開催趣旨)
長谷川 明生(名古屋大学情報連携基盤センター)
15:15〜15:40

講演 20分
Q/A 5分
「ストレージ管理」
富士通株式会社ソフトウェア事業本部 松本 一志

インターネットの利用増やデータのマルチメディア化に伴うデータ量増加への対応と データへの安定したアクセス確保の重要性の要求の高まりと、 ファイバーチャネルの普及やLANの速度向上 (100Mbps→10Gbps)等の基盤技術の 進歩により、ネットワークを活用したストレージシステムである SAN(StorageArea Network)およびNAS(Network Attached Storage)が注目されている。 また、データへの安定したアクセスの確保には、 各種の障害や保守などによる中断時間の短縮を実現する 「高可用性」が必須の要件であり、 また、運用管理・バックアップ・データ共用・ストレージの仮想化など運用性向上を 目指す「統合ストレージマネージメント」が望まれる状況となっている。 そこで、本報告では、ストレージシステムの現状を踏まえ、業界の最新情報と、 富士通のストレージ新製品の説明と今後のストレージ管理の考え方を説明する。
15:40〜16:05

講演 20分
Q/A 5分
「大学院大学における教育研究活動支援ストレージシステム」
北陸先端科学技術大学院大学情報科学センター 敷田 幹文

北陸先端科学技術大学院大学におけるストレージシステムは, 全学の各研究室で行われている教育研究活動の支援が主な用途であり, ユーザのホーム領域の雑多なファイルや計算サーバが出力する 巨大な一時ファイルなど様々な要求がある. その際,全学のほとんどのクライアントに対して24時間サービスしており, 高い可用性が求められる. また,様々なベンダのサーバやネットワーク機器が混在しており, これを効率的に管理する機構を必要としている. このような要求に応えるために導入したストレージシステムの事例を紹介する.
16:05〜16:30

講演 20分
Q/A 5分
「中京大学事例:情報教育用演習室におけるストレージシステム」
中京大学情報科学部 磯 直行

中京大学では、全学向けの一般コンピュータ演習室の他に、 理系学部向けの専門教育用コンピュータ演習室を運用している。 最近ではビデオ等の大容量マルチメディアデータを題材とした 課題の提示や提出がネットワーク上で行われるようになり、 講義開始直後・終了直前のストレージシステムへの アクセス集中による待ち時間が問題になっている。 学生はストレスなくデータを取得・保存でき、 教員はシステムの管理に気をとられることなく 講義に集中できるストレージシステムを要求している。 中京大学理系学部におけるスレージシステムについて紹介する。
  16:30〜16:45 コーヒーブレイク






座長:苅田 幸雄(高エネルギー加速器研究機構計算科学センター)
16:45〜17:10

講演 20分
Q/A 5分
「RIKEN スーパーコンピューターシステムでのデータマネジメント」
理化学研究所情報環境室 黒川 原佳

理化学研究所では2003年度末に新スーパーコンピュータシステム (以下,新システム)が導入される. 新システムでは大規模PCクラスタシステムを計算リソースの中心とし, Bio Informaticsでの相同性解析や高エネルギー物理学の実験データ処理等の ファイルI/O性能に大きく依存した処理も想定したシステム設計を行った. 本発表では,新システムでのデータマネジメント設計における基本概念と要求用件を 示し,設計の概要を説明する.
17:10〜17:35

講演 20分
Q/A 5分
「国立天文台事例:オンライン・オフライン協調システム」
国立天文台天文学データ解析計算センター 水本 好彦

国立天文台ハワイ観測所に設置されたすばる望遠鏡の データ処理のための計算機システムは、 望遠鏡から送られてくる観測データを自動的に処理、 保存するリアルタイムシステムと、 その観測データを研究者が解析処理するシステムとが 協調した構成になっている。 望遠鏡からはき出される半日あたり100GB規模の観測データを 取りこぼしなく取得し、取得したデータファイル情報を データベースに登録し、データファイルを遅滞なく アーカイブ装置に保存する性能が要求される。 保存されたデータは観測者の要求により随時読み出され、 10台規模のデータ解析サーバで処理される。 画像処理が中心のデータ解析では中間データが入力データの 数十倍に及ぶ。 データストーレッジを中心にこのシステム構成について紹介する。
17:35〜18:10

講演 30分
Q/A 5分
「オーガニックストレージシステムの研究開発」
(株)富士通研究所ITコア研究所 武 理一郎

測定器やサーバの性能が上がるにつれて生成されるデータ量は劇的に増加し、 また利用法としても地理的に分散したサイト間でのデータ連携といった新しい形態が 求められてきている。 富士通研究所が研究開発を進めているオーガニックストレージシステムは、 従来型の階層記憶システムとは全く異なるアーキテクチャにより 大量のデータを低いビット単価と低い運用コストで蓄積・流通・利用するための基盤を 提供することを目指している。
18:10〜18:20
まとめ
長谷川 明生(名古屋大学情報連携基盤センター)
  18:20〜19:30 夕食
  19:30〜21:30 科学技術計算分科会との合同懇談会
「ここが聞きたいグリッド」

5.その他 費用詳細,宿泊手配など

6.参加申し込み 締切り : 10月10日(金)


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