科学技術計算分科会 2018年度活動計画
活動方針
京コンピュータが、「京速」として、10PFLOPSの壁を破ったあと、なかなか100PFLOPSの壁はなかなか越えられない状況ですが、ここにきて世界の次世代の姿も少しずつ見えてきました。
日本でもポスト京のプロセッサが試作され、全体像が明らかになってきています。応用面でも、重点課題や萌芽的課題の最終年度であり、ポスト京の能力を活かした新たな創造が期待されます。
また、第3次AIブームと言われて久しいですが、この分野も巨大な計算パワーを前提としており、システム(ハードウェア)への要求として多大なるインパクトを与えています。このような状況から、エクサの先の時代に実現されるべきスーパーコンピューターとは何かとの方向性を探るために、本分科会においては、2018年度も、HPCフォーラムおよび科学技術計算分科会により、科学技術計算分野の革新的な新たな可能性について議論していきます。
活動内容
- SS研HPCフォーラム2018
■メインテーマ:次世代HPCの息吹き
■開催日/場所:2018年8月28日(火) / 富士通本社
■具体的内容:
1) 「量子アニーリングや周辺技術の現状と展望組合せ最適化処理の高速化・高精度化を目指して 」 / 田中 宗 (早稲田大学)
2) 「スパコンで暴き出すがんの複雑さ」 / 宮野 悟 (東京大学)
3) 「計算知能と工学設計(多目的設計探査の考え方)」 / 大林 茂 (東北大学)
4) 「全脳シミュレーションに向けた京による大脳皮質ー視床ー小脳の神経回路シミュレーション 」 / 五十嵐 潤 (理化学研究所)
5) 「Fujitsu High Performance CPU for the Post-K Computer 」 / 吉田 利雄(富士通 AI基盤事業本部)
- 科学技術計算分科会
■メインテーマ:挑戦!! コンピュータ×ヒト
■開催日/場所:2018年10月25日(木) / ANAクラウンプラザホテル神戸
■具体的内容:第2回企画会議で詳細検討予定 (4講演程度)