高性能計算システムはそのピーク性能において100ペタフロップスに迫りつつあり、ペタフロップス級のアプリケーションも数多く登場している。国内においても2020年を目処にエクサフロップス級システムを実現する研究開発が正式に開始され、システム開発は確実に次の世代に向かって一歩を踏み出した。これらの状況を踏まえ、2014年度はSS研HPCフォーラムおよび科学技術計算分科会を通して、エクサスケールシステムを実現するための技術革新について、ハードウェア、システムソフトウェア、アプリケーションソフトウェアの各面での議論を行い、今後の高性能科学技術計算の方向性について検討する。