ペタスケール時代の本格到来を背景に、気象・環境、防災、ナノサイエンス・材料、ライフサイエンス、エネルギー・原子力、航空・宇宙などにおける大規模科学技術計算のニーズは増加の一途を辿り、「京」を始めとする超並列システムのアプリケーション開発が一層加速されている。同時に、GPU等の演算加速技術・CPUのマルチコア/メニーコア化によるコモディティベースの高性能計算システムもペタスケールに到達しており、その応用・運用に注目が置かれている。
これらの状況を踏まえ、2012年度は、SS研HPCフォーラムおよび科学技術計算分科会を通して、ペタスケールシステムの応用事例と運用、さらにポストペタスケール/エクサスケール技術の動向について、ハードウェア・アーキテクチャ、システム・ソフトウェア、アプリケーション、ストレージ、ネットワーク等の様々な視点から議論を行い、今後の高性能科学技術計算の姿や将来の方向性について検討する。