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SS研HPCフォーラム2009

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ペタスケール時代のシステムとアプリケーション

※ 終了しました。
※ 資料はニュースレターでご覧ください。

※ SS研会員に限らず どなたでもご参加いただける オープンイベントです。
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「SS研HPCフォーラム2009」における新型インフルエンザ対応について

新型インフルエンザへの対応につきましては下記の通りご連絡いたします。
予めご了承いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

   ・体調不良の方は入場をご遠慮いただく場合があります。
   ・今後の感染状況によっては、本会を延期または中止する場合があります。

                             以上(SS研事務局)

1.日時 2009年9月3日(木)

  • フォーラム 10:30〜18:20 (受付 9:45〜)
  • 懇 親 会 18:40〜20:00

2.場所 汐留シティセンター 富士通(株) 24階 大会議室

3.開催趣旨

 近年、ナノサイエンス・材料、ライフサイエンス、気象・防災、環境・エネルギー、原子力、航空・宇宙などにおける大規模科学技術計算ニーズが飛躍的に増大するとともに、民間企業等においても開発のコストの削減、リードタイム短縮を目的としたシミュレーション・解析の実用化が進展し、本格的にペタフロップス級の処理性能を必要とする時代を迎えつつあります。しかし、ペタスケール計算機を実用に供するためには、プロセッサやシステム技術に加え、並列プログラミングやチューニング、ファイルシステム、ミドルウェア、大規模データのプリポスト処理技術においても、一段のスケールアップや従来以上のブレークスルーが必要となります。
  こうした状況に鑑み、今回のフォーラムでは「ペタスケール時代のシステムとアプリケーション」をテーマに、各分野を代表する先生方にペタ時代のシステムとアプリケーションの動向や課題についてのホットな話題をご提供願います。また、冒頭の海外招待講演では、Linpackや TOP500で有名な テネシー大学の Jack Dongarra先生から、HPCのトレンドや将来への挑戦についてご講演いただきます。最後に、富士通からは、ペタスケール時代に向けた富士通の取り組みについてご紹介いただきます。
  以上のご講演や討論を通じて、ペタスケール時代のアプリケーションのあり方、大規模並列プログラミング技術や開発環境おける課題解決や将来の方向性について、現在進められているペタ級プロジェクトや起こりつつある技術革新を視野に、掘り下げて行きたいと思います。

4.プログラム(敬称略)

 
9:45- 受付
10:30-10:35 SS研会長あいさつ
村上和彰 (九州大学情報基盤研究開発センター)
10:35-11:40
紹介:5分
報告:50分
Q&A:10分
[1] 海外招待講演:Current Trends in High Performance Computing and Challenges for the Future
Jack Dongarra    [講演者プロフィール]   予稿:掲載終了
   University of Tennessee and Oak Ridge National Laboratory

In this talk we examine how high performance computing has changed over the last 10-year and look toward the future in terms of trends. These changes have had and will continue to have a major impact on our numerical scientific software. A new generation of software libraries and algorithms are needed for the effective and reliable use of (wide area) dynamic, distributed and parallel environments. Some of the software and algorithm challenges have already been encountered, such as management of communication and memory hierarchies through a combination of compile--time and run--time techniques, but the increased scale of computation, depth of memory hierarchies, range of latencies, and increased run--time environment variability will make these problems much harder. We will focus on the redesign of software to fit multicore architectures.

Keyword: High Performance Computing, Multicore, numerical software, algorithms, parallel computing

※講演は英語です。(通訳なし)

11:40-12:40
報告:50分
Q&A:10分
[2] 実用化を目指すマルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレータ
東京大学 久田俊明    [講演者プロフィール]   予稿:掲載終了

東京大学では2001年より計算科学(久田)と医学(杉浦)の学融合により心臓シミュレータの開発が行われてきた。2003年−2008年はJST CRESTの下で「医療・創薬のためのマルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレータの開発」が行われ、2007年からはJST産学共同シーズイノベーション化事業・育成ステージの下で富士通且汾「代テクニカルコンピューティング開発本部アプリケーション開発統括部(門岡統括部長)と共に「心臓シミュレータの医療への実用化研究」が進められている。当チームによる心臓シミュレーション研究の現状と意義を説明する。

Keyword: 心臓シミュレーション、マルチスケール・マルチフィジックス、有限要素法、流体構造連成解析、並列計算

12:40-14:00 休憩
14:00-15:00
報告:50分
Q&A:10分
[3] JAXA Supercomputer System (JSS) の紹介と性能概要
宇宙航空研究開発機構 高木亮治    [講演者プロフィール]   予稿:掲載終了

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は航空宇宙分野における基礎研究から研究・利用までを一貫して行っており、前身の宇宙三機関の時代から高性能計算機を用いた数値シミュレーション技術の重要性を認識し、高性能・高機能な大規模計算機システムの整備・運用を積極的に推進してきた。2009年4月にJAXA Supercomputer System(略してJSS)と呼ばれる新しいシステムが稼動を開始した。JSSは複数の計算機システムから構成されるが、その中核は富士通製FX1で、マルチコアスカラーCPUを用いた大規模超並列計算機であり、120TFlopsの理論演算性能と94TByteの主記憶容量を持っている。
本講演ではJSSの概要を紹介すると同時に、JAXAで実際に使われている航空宇宙分野におけるCFDプログラムを用いた性能評価結果について報告する。

Keyword: 航空宇宙, CFD(計算流体力学), 大規模並列計算機, マルチコア

15:00-16:00
報告:50分
Q&A:10分
[4] 核融合プラズマシミュレーションとその大規模並列ベンチマーク
核融合科学研究所 渡邉智彦    [講演者プロフィール]    予稿:掲載終了

磁気核融合研究における中心的課題の一つは、高温プラズマの閉じ込め性能を左右する乱流輸送機構の理解と評価・予測である。そのためにプラズマ乱流輸送の大規模な運動論的シミュレーションが進められている。そこでは、粒子分布関数の5次元位相空間上の挙動を取り扱う。講演ではその概略を述べるとともに、核融合プラズマを扱う運動論的シミュレーション・コードについて種々の大規模並列計算機システム上で実行性能評価を行った結果、および将来の方向性などについてあわせて紹介する。

Keyword: 核融合、プラズマ、数値シミュレーション、大規模並列計算

16:00-16:15 休憩
16:15-17:15
報告:50分
Q&A:10分
[5] 構造解析オープンソースソフトFrontISTR(フロントアイスター)の大規模並列解析戦略
東京大学 奥田洋司    [講演者プロフィール]   予稿:掲載終了

文部科学省次世代IT基盤構築のための研究開発「イノベーション基盤シミュレーションソフトウェアの研究開発」プロジェクトが、東京大学革新的シミュレーション研究センターを中核拠点として推進されています。本プロジェクトにおける「次世代ものづくりシミュレーションシステムの研究開発」のサブテーマである、「大規模アセンブリ構造対応構造解析ソルバーの研究開発」の状況や大規模並列解析の戦略をご紹介します。
この研究開発の成果により、複数の部品から構成される大規模なアセンブリ構造体を“ まるごと解析” できると同時に、非線形解析、接触解析など実務上のニーズの高い機能を充実、発展させた構造解析システムの実現を目指しています。 本システムでは、階層型メッシュデータと階層型アルゴリズムを用いることにより、既存の構造解析システムでは実行が不可能であった最大100 億自由度の規模の解析を想定しています。

Keyword: 構造解析、並列有限要素法、アセンブリ構造、階層型メッシュ

17:15-18:15
報告:50分
Q&A:10分
[6] ペタスケールコンピューティングに向けた富士通の取り組み
富士通(株) 井上愛一郎    [講演者プロフィール]    予稿:掲載終了

富士通は5月にHPC向けCPUを発表した。このCPUは、これまでサーバ向けCPUとして開発してきたSPARC64(TM)シリーズの特長を受け継ぎつつ、ペタスケールコンピューティング向けに開発したものである。この高性能、低消費電力CPUである、SPARC64(TM) VIIIfxのペタスケールコンピューティング向けに新たに搭載した機能等を紹介する。また、CPUの機能を活かしたソフトウェア技術であるハイブリッド並列について紹介する。さらに、PCクラスタを含めた富士通の今後のペタスケールコンピューティングへの取り組みについて報告する。

Keyword: 高信頼性、高性能、低消費電力、SPARCアーキテクチャ、ハイブリッド並列

18:15-18:20 閉会あいさつ
松尾裕一 (宇宙航空研究開発機構)
18:20-18:40 休憩     *講演者、企画委員による編集会議があります
18:40-20:00 懇親会(会費:\500)

#お飲み物とおつまみの簡易パーティです。お気軽にどうぞ。
#会費は当日受付にて申し受けます。

5.デモ展示 FX1、PRIMERGY BX900、SPARC64 VIIIfx を展示予定。
                受付時間、休憩時間、懇親会の時間帯にご覧ください。

6.参加費 無料(懇親会は \500)

7.定員 200名予定

8.申込み  ※ 終了しました

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