−司会− 愛媛大学工学部　野田　松太郎

【司会】

　ご質疑、ご討議をお願いしたいと思います。

【三浦】(富士通(株)コンピュータ事業本部)

　コメントですが、先週、SPECのOpenMPベンチマークスイートが完成し、おそらく既にリリースされていると思います。これは、具体的にはSPEC2000fpの中の幾つかをOpenMPで並列化しているものが中心だと思うのですが、富士通の場合は会員として既にダウンロードできると思いますので、試されたら良いのではないかと思います。

【司会】

　PRIMEPOWERの場合、アセンブラで書かれて、キャッシュの容量もちゃんとチェックされていると最初に仰っていましたね。よく、情報の教育では、プログラムはハードウェアにインディペンデントに書くと言われますが、BLASの場合はそうではなくて、ハードウェアに強くディペンドしていますね。ハードウェアが変われば、全て書き換えていくということになるのですか。

【伊奈】(発表者：富士通(株)ソフトウェア事業本部ミドルウェア事業部コンパイラ技術部)

　少なくともBLASのような汎用性が高く、また高性能が要求される基本演算パッケージについては、我々メーカ品は、ハードにあわせて全て作り直します。お客様のプログラムは、Fortranで可能な限りのゼネラルなチューニングをしていただくということになります。なおかつ最大な性能を上げたい場合は、どうか我々のメーカ品のライブラリを使っていただくのがよいと思います。

【司会】

　分かりました(笑)。どうもありがとうございました。（拍手）