• コーディネータ ： 藤井　孝藏(宇宙科学研究所)

• 司　　会　　者 ： 奥田　基(富士通(株)システム本部計算科学技術センター)

• 話題提供者 ：

【ＳＭＰ側】 福田　正大(航空宇宙技術研究所) 　【クラスタ側】 重谷　隆之(理化学研究所)　 小川　隆申(成蹊大学工学部)　 真鍋　篤(高エネルギー加速器研究機構計算科学センター)　 相澤　広(富士通(株)システム本部科学システム統括部)

　1) PCクラスタに関する見方

• 低コストで高性能のシステムを構築できる。
• 構築は難しくない。
• 維持、管理は面倒。 (ハードウェアは安定している、よく壊れる両方の意見あり)
• アップグレードの対応に難。 同一機種による追加が困難。
• インターコネクトに工夫の余地がある。
• Linuxを中心とするオープンソース・ソフトウェアの出来が良い。
• 言語系は充実してきた。
• MPIによるプログラミングは不慣れなユーザには難しい。
• 台数が多くなると性能を出すのも大変。
• サポート会社増加による保守負担の軽減に期待。

• 価格は一桁違う、ディスク装置やソフトも高い。
• プログラミングは(ハード、ソフトがちゃんとしてれば)簡単。
• メンテナンスは楽(メーカーがサポート)、信頼性が高い。

• SMPサーバの価格が、16台規模でPCクラスタの3割増、64台規模で5割増迄ならSMPを選ぶ。
• SMPサーバはハード設計が違う。PCクラスタで、予想外の計算結果が出たとき、それが正しいか検証できるか。(できる、できない両方の意見があった)。
• PCクラスタでも規模を大きくするとコストパフォーマンスは悪くなってくる、全体(コスト、性能、運用)のバランスの問題である。
• 200〜300台のPCクラスタを構築している。そのためインストール方法や運用管理について工夫した。
• PCクラスタはあくまでパーソナルユース、センターでの運用には向かないのではないか。
• 30台くらいまでの規模なら今後もっと多く使われてくるだろう。(会場で、100台規模が欲しいという人4名、30台規模ならPCクラスタという人多数)。
• 「使ってみた」で終らず、2〜3年は連続して使って、研究成果を出して欲しい。
• 富士通はサポートビジネスに取り組んで欲しい。
• 富士通のLinux戦略は、PCクラスタも考えていきたい。

• 話題提供者が話をしただけでなく、会場にいた皆が参加したという感じになった点は良かった。
• もう少し対立するパネリストを並べた方が良かった。
• PCクラスタ側から様々な意見が出された。今後は外国でのPCクラスタの状況などの報告を企画すると、より将来が見えるのではないか。