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まとめ


企画委員 : 金澤 正憲(京都大学大型計算機センター)

 本日は、大変長い時間ご参加いただき、ありがとうございました。
今回は、VPPのユーザ事例をもとにしたたくさんのお話と、SPPのこれからのお話、そして、最後にPCクラスタというもう一つの道についてお話をしていただきました。

 さて、私は大型計算機センターにおりますが、ユーザから、最近よく「私の研究はパソコン1台で充分だ。もう大型なんて使わなくてもよい」という話を聞いています。

 ところが、本日の前半で、より大きな計算需要のある新しい学問分野についてのお話や、速い計算機により、従来では出来なかった部分とか、今までは未開拓の部分に入っていけるというお話があり、私は非常に嬉しく思いました。
 例えば、今から約20年前の、M-200やVP-100あたりが出来た時代、「もうこれ以上速い計算機は要らない」と言われた方がありましたが、今それを考えると大変おかしな話です。それと同じように、今から5〜10年後に、「パソコンで充分だと言っていた時代もあったな」というようになっていてほしいと、私は強く思います。

 また、今の時代、ベクター計算機にしろスカラ計算機にしろ、並列ということは避けては通れないようになりました。並列とは、特にユーザからみれば、計算時間(ウォールクロック)の時間を短くするということに意味があるわけですが、運用する立場からみれば、たくさんあるPE(CPU)を如何に効率よく使うか、如何に公平にサービスしていくか、ということが大切なわけで、本日は、その点がよく理解できたのではないかなと思います。

 本日の企画は、企画委員の方々と立てたわけですが、丸一日参加して、たくさんの企画を盛り込みすぎたかなとも思っております。
SPPに関しては、11月の合同分科会初日でさらに突っ込んだ話があると思いますし、さらにその晩、テーマ別の懇談会もありますので、そちらで新しいアイディアや、富士通への要望、またそれに対する富士通の計画というものをお互いに交換できると思います。本日はその楽しい芽を作れたのではないかなと思っています。
是非11月の合同分科会にも参加していただきますことをお願いして、本日の最後のご挨拶とさせていただきます。
 長時間、どうもありがとうございました。(拍手)


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