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5.おわりに

 本稿では、本センターにおける並列スーパコンピュータのスケジューリングシステムの問題点を挙げ、これを解決する方法を提案した。また、解決策の有効性を示すシミュレーション結果を提示した。しかし、シミュレーションは非常に限定されたモデルであり、さらに詳細なモデルに対するシミュレーションが必要である。また、問題解決として挙げた手法も非常に単純な方法であり、より本センターの構成や運用を考慮したものにする必要がある。
 本稿で述べた既存のNQSやNQS−JSとの通信は、非常に単純なものであり、ユーザに公開されているコマンドやサブコマンドを用いたものになっている。また、できるだけNQS−JSの優先順位を用いる方法を採用したので、シミュレーションでは優先順位はあらかじめ割りあてられているとした。今後、改善すべき点としては、
  ・NQSやNQS−JSとの通信方法の改善。
  ・効率のよりスケジューリングアルゴリズムの採用。
などが挙げられる。


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