Scientific System研究会Home 合同分科会 〜2005年度会合プログラム〜
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IT社会の安全・安心を考える
SS研会員機関keyの方ならどなたでも参加出来ます。

1.日時:
2005年10月26日(水)19:00-21:00
 27日(木)09:30-20:30
 28日(金)09:30-16:45

2.場所: 御殿山ヒルズ ホテル ラフォーレ東京 地下1階「御殿山ホール」他
(〒140-0001 東京都品川区北品川4-7-36 TEL:03-5488-3911(代表))
(JR品川駅高輪口より徒歩10分)

3.開催にあたって:  ITは現代の社会にとって必要不可欠のものとなりました。しかし、われわれの情報通信システムへの依存度が増すにつれ、その「安全・安心」が損なわれたときの衝撃に対する不安や懸念を感じる人も増えてきているのではないでしょうか。
 そこで、今回の合同分科会では、IT社会における安全・安心とは何か、それを脅かす要因は何なのか、その脅威に立ち向かうためにわれわれはどのようなコストを覚悟しなくてはならないのか、といったことについて、さまざまな立場の方から情報提供をいただくとともに、会員の皆さまと議論したいと考えました。
 ふるってご参加いただきますよう宜しくお願いいたします。

4.プログラム(敬称略):
[全体枠]
10月26日(水)10月27日(木)10月28日(金)
研究教育環境分科会第2回会合
(13:30-17:30)
科学技術計算分科会会合
(13:30-17:40)
合同分科会(2日目)(9:30-20:30)
−システム技術分科会代表報告
−研究教育環境分科会代表報告
−活動報告
−特別講演
−招待講演
−懇親パーティ
−デモ(9:30-15:00)
合同分科会(3日目)(9:30-16:45)
−特別報告
−科学技術計算分科会代表報告
−討論会
 ・趣旨説明
 ・話題提供
 ・パネルディスカッション
合同分科会(1日目)(19:00-21:00)
−懇談会


[詳細]

10月26日(水) -1日目-


17:00-18:30 夕食:1階レストラン「ブラッセリー・ル・コルドン・ブルー」他
18:30-19:00 受付 & 休憩・移動(夕食時間を含めチェックイン)
19:00-21:00
[懇談会]
システム技術分科会
「データセキュリティ あんなこと・こんなこと」

研究教育環境分科会
「個人情報よもやま話」

科学技術計算分科会
「PRIMEQUESTに期待すること」

ロボティクスWG
「人間社会で役にたつロボットとは −働くヒューマノイドロボットの実現に向けて−」



10月27日(木) -2日目-


司会:江口 尚(農林水産技術会議事務局)
9:30-9:45
[会長挨拶]
金澤 正憲 (京都大学)
[開催趣旨]
天野 浩文 (九州大学)
9:45-10:45
[システム技術分科会代表報告]
「大学間連携のための全国共同電子認証基盤(UPKI)構築の構想」
京都大学 岡部 寿男

国立大学法人化や個人情報保護法施行などを契機として、全国の多くの大学で、それまで部局やサービスごとにばらばらであった認証系を統合した学内統一認証基盤の構築が進められている。大学間連携のための全国共同電子認証基盤(UPKI)は、公開鍵認証基盤(PKI)をベースに各大学の認証基盤を連携させ、大学間の単位互換やE-learningサービス、ネットワークローミング、グリッドによる研究連携など幅広い利用に供するとともに国際連携の橋渡しともなることを企図するもので、次世代の最先端学術情報基盤「サイバーサイエンスインフラストラクチャ」構想の一環として、国立情報学研究所と7大学情報基盤センターの共同事業として検討が進められている。本発表では、本構想の背景、要求要件、解決すべき課題、検討の現状などについて報告する。

[キーワード]
認証・認可基盤、公開鍵認証基盤(PKI)、連携ID管理、大学間連携、グリッド
10:45-11:00 休憩
11:00-12:00
[研究教育環境分科会代表報告]
「情報倫理とメディアリテラシー」
教材開発研究所 湯浅 聖記

インターネットを利用する人たちには、ルールとマナーの遵守が求められている。また手軽に情報を探索できる反面、未成年者であっても性のサイトや自殺ほう助のサイト、出会い系サイトなどに手軽にアクセスできる問題も含んでいる。また情報伝達のスピードも速く、メディアリテラシーという処理能力の向上が求められる。同時にメディアにアクセスする全ての利用者に、善悪の判断と情報の信憑性の判断が委ねられている。

[キーワード]
情報倫理、メディアリテラシー、インターネット、ネットワーク社会
12:00-13:15 昼休み
昼食:「メイン会場」他
司会 : 佐藤 一雄(防災科学技術研究所)
13:15-14:15
[活動報告]
  • SS研ユーティ推進委員会
  • セキュリティガイド委員会 他
14:15-14:45 休憩
14:45-16:15
[特別講演]
「安全・安心社会における技術の役割」
明治大学 向殿 政男

安全・安心な社会の構築に対する技術者の果たすべき役割は、科学技術を以って基礎から安全を築き上げていくところにある。しかし、安全は科学技術だけでは実現しない。安全に関する学問は、科学技術、社会・人文科学の分野にまたがる総合的な学問として確立していかなければならない。本講演では、安全と安心とは何かについて考察した後、「安全の知」の構造を明確にし、文理融合・領域横断型の学問である安全学の中での技術の役割について述べる。

[キーワード]
安全と安心、リスクアセスメント、安全知、安全曼荼羅、安全学
16:15-16:30 休憩
16:30-18:00
[招待講演]
「地震が明かす地球の不思議」
防災科学技術研究所 石田 瑞穂

地震学における可視化事例として、大規模な地震波動伝播の数値シミュレーションを取り上げる。また、日本周辺で発生した地震の震源分布および地震計により観測された最新の地震の可視化に関しても紹介する。

[キーワード]
防災、地震、可視化、シミュレーション、Hi-net、K-NET
18:00-18:30 懇親パーティ受付 & 休憩・移動・チェックイン
司会 : 佐藤 一雄(防災科学技術研究所)
18:30-20:30
懇親パーティ


デモ:「デモ会場」(9:30-15:00)
■HPC向け高速セキュアリモートファイルシステム -SRFS on Ether- (宇宙航空研究開発機構)
PRIMEPOWER HPC2500のノード間ファイルシステムとして利用されているSRFS:Shared Rapid File Systemをインターネットでも利用可能にしたSRFS on Etherについて、JAXAが機能拡張した、
 ・UIDマッピング機能
 ・Firewallとの親和性確保
について近日公開される
 ・Linuxクライアント
を用い、デモや展示を行う。

■理研BioPortal -バイオ分野のハイスループットコンピューティングを支援するWebポータル環境- (理化学研究所)
Bio Portalはライフサイエンスのデータ解析を簡単かつより短時間に行うためのWebポータルです。このシステムでは2種類の計算システムから最適なものを選択利用して利用者の待ち時間短縮を図っています。システムの開発にあたり、我々は実行時間に影響する要因について研究し、その結果を元にジョブ分散を最適化しています。この最適化についてパネルで説明し、続いてBio Portalでのデータ解析のデモを行います。

■グリッド環境における高度コラボレーション環境および循環器疾患診断・治療支援システム (VizGridプロジェクト)
VizGridプロジェクトは、グリッド環境において遠隔地にいる研究者や技術者などの間で協調的研究開発を行うための高度コラボレーション環境(ボリュームコミュニケーシ基盤)の研究開発をしています。
さらに、ボリュームコミュニケーション基盤上で、患者を撮影したMRI/CT画像から血管形状を再構築し、血液と血管の連成解析および立体視を含む可視化を行い、従来の画像診断などに加え機能的な側面から循環器疾患の診断・治療支援システムの研究開発をしています。 医療画像から再構築した大動脈内の流れと仮想内視鏡(鼻腔から気管、気管支などの肺および肛門から大腸)の立体視をデモストレーションします。

■Campusmate/CourseNavig (富士通)
大学など高等教育機関で行われる対面型授業を効率よく補完し、その効果を高めるための授業支援システムです。大学事務システムやポータルシステムと連携することで、大学生活をトータルにバックアップいたします。

■リメディアル教材 (富士通)
大学生向けの基礎学力の補習を行うための教材。映像と図解によるクオリティの高い教材で、入学前や入学後のリメディアル教育に最適です。

■ライブラリレス・リアルタイム可視化システム「VisTrace」 (富士通)
いま実行中の計算プログラム内の配列の内容がどうなっているか、リアルタイムに可視化して確認してみたいと思ったことはありませんか。でも、そのためにはジョブをキャンセルして計算プログラムを書き換える必要があるので、実際にはなかなかできませんでした。
VisTraceはこの悩みを解消した画期的なリアルタイム可視化用ツールです。VisTraceを使うと、計算プログラムの修正をせずに、いま実行中のプログラム内の配列をリアルタイムに可視化できるので、計算プログラムの開発やデバッグを効率的に行えるようになります。

■研究支援のためのPORTAL Solution (富士通)
ポータル技術を活用した、研究者のシミュレーション業務を支援する以下のシステムを紹介します。
・ポータル構築ツール POESY
・HPCポータル
・運用管理ポータル
・Web可視化機能 WebExp
POESY(ポージー)は、情報共有に最適なポータルを簡単に構築することができるポータルマネジメントシステムです。また、POESYの基盤技術を拡張したポータルの形態として、スーパーコンピュータやPCクラスタをWebから容易に利用できる機能:HPC Portal、分散するスーパーコンピュータやPCクラスタの運用監視、管理を共通のビューで可能にする機能:運用管理ポータル、AVS/Expressと連携して容易な操作で可視化を行うことができる機能:WebExp があります。これらのポータルは、お客様の運用形態、利用形態に適した形式にカストマイズ提供することができます。

■シンクライアント環境強化 (富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ)
情報漏えい対策とTCO削減を同時に実現するシンクライアント製品「Citrix Presentation Server」、および、シンクライアント環境のサーバのセキュリティレベルをさらに強化する製品「SHieldWARE」をご紹介いたします。

■非接触型手のひら静脈認証 入退室システム (富士通、富士通フロンテック)
サーバルームの管理・重要情報の管理に苦心されていませんか?
従来の鍵やカードによる入退室管理では、紛失によるなりすましが可能であり決して万全とは言えません。
当社は、なりすまし等の危険から安全確保のため、手のひら認証技術を利用した高いセキュリティ性を実現する「入退室システム」を商品化しましたのでご紹介させていただきます。

■ヒューマノイドロボットHOAP-3 (富士通オートメーション、富士通研究所)
見る、聞く、話すことができる、ヒューマノイドロボット「HOAP-3」を紹介します。


デモ出展者向け情報 (募集は終了致しました)



10月28日(金) -3日目-


司会:江口 尚(農林水産技術会議事務局)
09:30-10:30
[特別報告]
「富士通のサーバ戦略」
富士通 山中 明

サーバは、さまざまな最先端科学技術分野において、ものづくりを支える産業競争力強化のために必要不可欠な存在となりつつある。当社は、社会全般を支える技術立国を担う企業として、ハイパフォーマンスコンピューティングを重要な事業と位置づけ、取り組むことを今年6月に発表した。これを踏まえて、ハイパフォーマンスコンピューティングを含む富士通のサーバ戦略について説明する。
10:30-10:45 休憩
10:45-11:45
[科学技術計算分科会代表報告]
「震災総合シミュレーションシステムの課題」
東京大学 竹内 郁雄

文科省の震災被害軽減化の5年プロジェクト(大大特)は、ITを防災に活かすことが研究目的の一つである。我々は震災の物理現象と災害対応活動という社会現象を複合した巨大なシミュレーションシステムの開発を行なっている。そこには、計算機科学としての挑戦的な課題が山積みになっている。それらを紹介するとともに、これまで達成できたことや今後の展望について述べる。

[キーワード]
防災、災害対応、シミュレーションシステム、スーパーコンピュータ、大大特
11:45-12:55 昼休み
昼食:「メイン会場」他
司会:三上 市藏(関西大学)
12:55-13:05
[討論会・趣旨説明]
九州大学 天野 浩文(コーディネータ)
13:05-14:45
[討論会・話題提供]
  • 京都大学 金澤 正憲(計算サービスを提供する立場から)
  • 国立天文台 小笠原 隆亮(データサービスを提供する立場から)
  • 理化学研究所 渡辺 勝弘(ネットワークサービスを提供する立場から)
  • 一橋大学 奈古屋 広昭(教育サービスを提供する立場から)
  • 富士通 三津濱 元一(メーカーの立場から)
14:45-15:00 休憩
15:00-16:30
[討論会・パネルディスカッション]
「情報システムの安全・安心を考える」

コーディネータ
  • 九州大学 天野 浩文
パネリスト
  • 京都大学 金澤 正憲(計算サービスを提供する立場から)
  • 国立天文台 小笠原 隆亮(データサービスを提供する立場から)
  • 理化学研究所 渡辺 勝弘(ネットワークサービスを提供する立場から)
  • 一橋大学 奈古屋 広昭(教育サービスを提供する立場から)
  • 富士通 三津濱 元一(メーカーの立場から)
16:30-16:45
[まとめ]
天野 浩文 (九州大学)

5.申込み情報:
参加費
(1)合同分科会参加費(3日間共通)2,000円
(2)夕食(10/26)3,000円
(3)懇親パーティ会費(10/27)3,000円
(4)昼食(10/27,28)各日1,500円
※SS研受付にてお支払い下さい。
宿泊について ご希望の方には「御殿山ヒルズ ホテル ラフォーレ東京」のお部屋を手配致します。参加申込フォームに必要事項をご入力の上、お申込み下さい。
◆宿泊費:12,000円/泊(ツインまたはダブルのシングルユース、朝食付、税サ込) (通常料金:約30,000円税サ込)

チェックイン/チェックアウトについて
(1) 10月26日のチェックイン
チェックインは、10月26日(水)17:30よりSS研受付脇のホテル臨時フロントで行って下さい。19:00以降は、ホテル・フロントでお願い致します。
(2) 10月27日のチェックイン
ホテル・フロントにて、お願い致します。
(3) チェックアウト
ホテル・フロントにて、12:00までに行って下さい。
宿泊費および電話代等はチェックアウト時にホテル・フロントでお支払い下さい。
申込み 下記お申込みフォームに必要事項をご入力の上、お申込み下さい。
お申込みフォーム (受付期間:9/14(水)〜10/7(金)→10/14(金))受付期間を延長しました
お願い (1)宿泊、食事、懇親会のキャンセルは10月21日(金)17:00までにご連絡ください。
  以降、キャンセル料が発生しますので、ご注意ください。

(2)堅苦しくない雰囲気で討論ができるように、くつろいだ服装でご参加下さい。

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