現代社会は複雑・高度化するだけでなく、その変化も著しく、将来の予測が困難となっている。中央教育審議会では、このように変化の激しい時代に生き残るため、「生涯、学び続け、どんな環境においても“答えのない問題”に最善解を導くことができる能力」を育成することが大学教育の大きな目標であるとしている。
このような背景のもと、これからの学びについても学習者がより主体的に学ぶことが求められるが、それを導き、支援するためのかたちとして、大学におけるパソコンの必携化を通じて授業と自学自習を総合的に支えることや学習にゲーム的な状況設定を持ち込む教授法などに関心が持たれている。このような流れの中でPCやタブレットを必携化することで授業の手法や学習者の意識がどう変わり、その結果として教育効果はどのように向上したか、同様にゲーミフィケーションなど学習にゲームの要素を盛り込み、プレイしながら学習することで、学習者の意識や教育効果はどのように向上しているかについて研究が進んでいる。
このような背景の中、教育環境分科会では、年間のテーマを「学習者主体の学びとその支援」とし、第1回会合は「新しい学びの環境作りと活用」をサブテーマとして実施を予定している。また、第2回会合は「遊びと学びの交差点」をサブテーマとして実施予定である。本分科会では、学生主体の学びとその支援を実施していく教職員やSE, 営業職に加え、学習の主体者である学生の参加も積極的に呼びかけていく。